クローズアップ現代「スマートアグリ、オランダの取り組み」

とらちゃん

2013年05月20日 20:00

NHK「クローズアップ現代」を見た。オランダの北ホランド州に巨大なハウスが広がっている。オランダにはこういう箇所が5箇所ある。スマートアグリという。

朝7時、オフィスのパソコンの前に座る。500項目以上のデータを見る。普段はハウスに入ることがないという。6m以上の屋根があり、日本のハウストマトの3倍以上の生産性をあげている。二酸化炭素も供給されて、水も養分が入っているものが自動的に供給される。トマトにとって理想的な温度変化を調べ上げて、その温度変化をハウス内で実現している。

31年前に使っていたハウスでは、天井が低い土を使ったものだった。EUが出来てスペインやフランスなどの農業大国が参入してきた。それに対抗するために、IT技術を使うことにした。最初は1haからはじまり、今では51haになった。技術革新が政府の主導でなくて、農家の主導で行われたことが違う。

三菱総合研究所のゲスト伊藤保さんは、スマートアグリを実行しているのはオランダの半分の農家だという。農業コンサルタントの指導で、銀行からの融資を引き出している。トマト・パプリカ・キュウリなどの戦略作物を決めて、それを輸出している。世界中でこのシステムを販売して、ノウハウが蓄積している。

日本国内でもスマートアグリが進んでいる。岩佐大輝さんはイチゴとトマトの栽培に挑戦している。IT企業代表である。農業生産法人株式会社GRA。イチゴ狩りはできません。

クマモンがPRするトマトは森川由浩さんが、推進している。500から1000の項目をオランダで管理しているのを見てきた。台風の襲来があるので、屋根を高くできない。そこで、コストを抑えたスマートアグリを考えている。二酸化炭素、酸素、照度、湿度、気温などを測定している。従来型のハウスで二酸化炭素を供給するパイプも手作りした。

東北大学が中心になって東北スマートアグリカルチャー研究会も立ち上がった。複数の畑をスマートフォンで観察できるシステム。菊池務大学院大学特任教授は語る。

それぞれの地域にあったスマートアグリを開発して、やっていく必要がある。輸出する場合には、日本のトマト・イチゴ・パプリカというブランドになるのでまとまる必要があるという。
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