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わてはうつ病ですが、それを受け入れて前向きにゴロゴロと暮らしています。映画関連の情報は、わてのHPを参考にしてください。映画のことでお役に立てれば幸いです
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2010年12月30日

最後の忠臣蔵

ららぽーと磐田で「最後の忠臣蔵」を見た。池宮彰一郎原作の同名小説を、田中陽造が脚本・杉田成道が監督して映画化された。ワーナーブラザーズのローカルプロダクション作品ということで、お金も時間もスタッフも充分に投入されている。日本人の心に今も残る赤穂浪士の討ち入り事件の後日談という着眼点がすばらしい。討ち入り前夜に大石内蔵助から密命を帯びて逐電した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りとしても切腹を免れた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)の物語がいい。脚本がすばらしいので、是非映画館で見て欲しいと思う。

映画冒頭に現れるのは、切腹をまぬがれて遺族の行く末を援助する寺坂彦右衛門だ。寺坂は死ぬことを許されず生きることを命じられたもので、堂々と名前を出せる表の顔だ。幕府の詮議の際も切腹はしないことになったのだから。47人もの赤穂浪士の遺族を探し出して援助するのは、並大抵のことではない。16年間ずっと旅をしてきたのだから、偉業だ。

一方、討ち入り前夜に大石内蔵助に命じられて京都に残した妊娠中の女性の保護とその生まれてくる子供の行く末を託された瀬尾孫左衛門は、裏の存在だ。決して名前を知られてはいけないし、生まれてきた赤子にも真実を告げられない。大石の裃(かみしも)を預けられるのは、それを着ていざというときには公の場に出ろということだ。でも、大石家の家紋のついた裃を着るのは、大石の遺児可音(桜庭ななみ)の輿入れのときだけだ。そこまでの段取りができた時だけ、真実を明らかにできる。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 00:10Comments(0)TrackBack(22)2010年映画

2010年12月23日

相棒劇場版2ー警視庁占拠!特命係の一番長い夜

携帯より投稿。相棒劇場版2をトーホーシネマズららぽーと磐田で見た。脚本がすばらしい。水谷豊と及川光博主演のコンビになって最初の劇場版だ。警視庁幹部が集まっている会議室に、拳銃を持った元警官が乱入する。前代未聞の事件は特殊部隊投入ですぐに解決するが、犯人が射殺されて真相がわからない。それを特命係の二人が解明する。警視庁と警察庁の確執、キャリアとノンキャリア、公安と他の部署などの対立軸で重厚なドラマが展開される。大ヒット間違いなし。

以下PCより。最初のテロ組織のアジトである船に乗り込むシーンは、なんだか爆発の火柱が小さいと思った。でも、しっかりと計算された火柱だという。警視庁会議室の人質事件でも一度に情報を出さないで、特命係の捜査が進むと隠された真実がわかっていく演出が絶妙だ。12名の幹部の口が重いことに疑問を持った杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)が、小回りの効く聞き込みで真相に迫っていく。篭城事件の犯人の八重樫哲也(小澤征悦)といっしょにいた朝比奈圭子(小西真奈美)にたどり着き、話を聞くがすぐにすべてを明かさない。

朝比奈が昔警察庁公安部に所属していたとき、関わった7年前の米国務長官暗殺未遂事件にまでさかのぼる。公安部の予算が徐々に減らされていくという事業仕分けみたいな背景が、説得力を持つ。組織を維持するために行うことは国民のためになると疑わない考え方は、現在の公務員の方々に通じるのか知らない。警察内部で起きた事件はもみ消して、組織の体裁を保つことに躍起になる。同じ東京にある似たような役所、警視庁と警察庁が実際にこんな対立をしていたら大問題だ。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 18:22Comments(0)TrackBack(22)2010年映画

2010年12月20日

バーレスク

アカデミー賞・グラミー賞を持つシェールと、グラミー賞多数持つクリスティーナ・アギレラ共演のミュージカル映画だ。ドラマとしての内容は序盤がよかったが、終盤にかけてバタバタしてまとまりに欠けていた。スターを夢見るヒロイン役のアギレラのアカペラがすばらしくて、その後の多くの楽曲にも感動した。踊りとの一体感があって、まさにショービジネスの本場の迫力を感じた。ヒロインが歌の得意なことを隠していたのには、踊りが売りの店だと思いこんでいたと思う。それにしても、強引な自己アピールの方法は日本人も学ぶべきものがある。

アイオワ州の田舎町で給料がしっかり出ない店の店員アリ(クリスティーナ・アギレラ)は、同僚に別れを告げて町を出ていく。ロサンジェルスまでの片道のバスの切符を買ったアリは、全米大陸を3分の2くらい旅をする。安ホテルに宿を取り、ダンサーの職を探すが見つからない。夜ふと見つけたバーレスクというクラブに入ってみると、歌と踊りのステージに目を奪われる。なんとかオーナーのテス(シェール)に会うことができるけど、話も聞いてもらえない。

そこで、バーテンダーのジャック(カム・ジガンディ)を仲良くなってウェイトレスとして勝手に働き出す。このポジティブな考え方がすごい。普通はアポを取ってオーディションを受けるはずだけど、店に無理やり押しかけて働き始めるのだ。ウェイトレスからダンサーに採用されるが、とてもそれだけでは食べることができない。口パクであることを見破っていたアリは、どうして歌が得意だと黙っていたのだろう。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 22:25Comments(2)TrackBack(30)2010年映画

2010年12月17日

トロン・レガシー 3D日本語吹き替え版

まさか、ここまで異次元の世界を見せ付けられるとは思わなかった。1982年の「トロン」は全く知らないし、続編という言い方は違うだろう。ソーシャルネットワークが話題になっているけど、「アバター」や「マトリックス」以来の衝撃度だった。現実でないプログラムだけの世界の完成度がすばらしくて、ただ圧倒されるだけだった。ストーリーはいわゆる父親を踏み越えて大人になるスタンダードなものだけど、3Dで描かれた世界に引き込まれそうになった。

デジタル業界の巨大企業エンコム社のCEOであるケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)は、7歳の息子サムを残して失踪する。コンピューターの中にすばらしい世界を作ったという謎の言葉を残して、全くの手がかりもなく消えてしまう。20年後エンコム社は筆頭株主のサム(ギャレット・ヘドランド)の手を離れて、基本ソフトの有料化で莫大な利益を追求しようとする。ドゥカティのバイクに乗ってやってきたサムは、取締役会の妨害をして帰宅する。

そこに父の元同僚だったアラン・ブラッドリー(ブルース・ボックスライトナー)が来て、父からポケベルに連絡が来たという。それは、閉鎖されたゲームセンターからの連絡だった。まさかと思いながら、そこに向かったサムは、その地下に秘密の端末を見つける。サムはいきなり異次元の世界に入り込み、何者かに連行されて変なスーツを身につけさせられる。そして、命を掛けたゲームに強制的に参加させられる。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:14Comments(0)TrackBack(34)2010年映画

2010年12月13日

ノルウェイの森

1987年発表の村上春樹による世界的ベストセラー小説を原作に、トラン・アン・ユン監督が脚本も担当して映画化した。すでに世界50カ国での公開が決定していて、それなりの興行成績を上げるだろう。将来ノーベル文学賞を受賞するかもしれない作家の映画化は、非常にハードルが高い。映画化した製作陣にも、それを見て解釈する観客にも、両者にとってハードルが高い。133分の上映時間に無駄なシーンはないと思うけど、見ている最中で眠くなりそうになった。本ならばしおりをはさんで中断できるけど、映画はずっと集中していないと良さがわからない。

タクシーが2km100円で走っている時代は、学生運動で大学が荒れている1969年だ。高校の親友キズキを自殺で亡くしたワタナベ(松山ケンイチ)は、その思い出から遠ざかるために東京の大学に進学する。早稲田大学がモデルなので、相当の秀才だ。学生運動には全く関心を示さず、読書三昧のワタナベはキズキの元恋人直子(菊池凛子)に出会う。大学生で早熟な連中は、愛と性が密に結びついていたと記憶がある。わては全く暢気で、この作品の登場人物のような青春を送っていない。

ワタナベと直子は、直子の二十歳の誕生日に結ばれる。しかし、直子はキズキとの間にトラウマを抱えており、精神を蝕んでいく。精神病院から京都の療養所阿美寮に移った直子は、徐々に回復してワタナベに手紙を返すことができるようになる。ワタナベは直子を愛していたがなかなか会えないので、緑(水原希子)に出会い引かれていく。ワタナベの年上の友人永沢(玉山鉄二)が、プレイボーイなのでいっしょにナンパしにいく。そんなわけで、ワタナベは直子と緑の両方と付き合うことになる。でも、一応直子が存命中はそちらを優先している。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 22:06Comments(4)TrackBack(30)2010年映画

2010年12月11日

ロビン・フッド

イングランド北部のノッティングガム、シャーウッドの森にいたとされる弓の名手ロビン・フッドの伝説と12世紀末の歴史上の人物とうまく融合した歴史アクション映画になっている。「グラディエイター」のリドリー・スコット監督が、45歳のラッセル・クロウを主演にして見ごたえのある作品にしている。ラッセル・クロウはこの映画のためにトレーニングやダイエットに励み、エリザベス1世を演じたこともあるケイト・ブランシェットが共演している。フランスとイギリスの領土争いやマグナ・カルタまで取り込んだ脚本が巧みだし、戦闘シーンも迫力満点だ。

以下後日。ロビン・フッドことロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)は、伝説上の人物であり吟遊詩人の伝承によって現代に到っている。獅子心王リチャード1世(ダニー・ヒューストン)率いる第3回十字軍に参加して、弟のジョン王(オスカー・アイザック)の時代にフィリップ2世のフランス軍と戦ったという物語は、この映画の製作陣のフィクションだ。でも、これが実に巧みな脚本のおかげですばらしいスペクタクルになっている。

1190年にイングランドを出発したリチャード1世たちは、一応エルサレムを目指して軍を進める。でも、フランスやイタリアなど道中で激しい戦いを繰り広げて戦果をあげて、聖地の近くまで行くが帰還している。帰国の最中には王が人質になったりして、母のアリエノール・ダキテーヌ(アイリーン・アトキンス)が身代金を届けたりしている。また、フランスのフィリップ2世はリチャード1世の兄弟間の争いをそそのかして、たびたびイングランドを弱体化させようとした。そんなわけで、ジョン王は兄が戦いに明け暮れているので財政がひっぱくしたと考えていた。

また、フランス国内にイングランドの領地が多く存在した時代で、リチャード1世が城を攻めているのは一応自国内の反逆者をなくす目的があった。ロビンは弓部隊に所属しており、戦闘の前線にいた。城の門に油の入った袋を掛けて、それを火の弓で射て門を破る。ロビンは、門に引っかかった仲間を救いに行く仲間思いの面を見せる。その城攻めの激しさがすごい。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:53Comments(0)TrackBack(31)2010年映画

2010年12月08日

武士の家計簿

古本屋で発見された幕末の加賀藩の御算用者の記録を調べて、磯田道史が新書にしたものを原作に森田芳光監督が映画化した。加賀100万石と呼ばれているのでさぞ裕福な藩かと思ったら、幕末の混乱期で武士の生活も苦しくなっていた。江戸幕府が倒れて、明治に変わる時代の激動期なので現代にも通じる主人公の実直な生き様が興味深い。刀よりもそろばんに生きる手立てを求めて、一家がその道を守る姿に感動した。

明治10年明治海軍の財政の責任者になった猪山成之(伊藤祐輝)は、自分の育った加賀藩の故郷の暮らしを振り返る。時は天保、江戸幕府が大政奉還するまで30年くらい前のことだろうか。成之の父直之(堺雅人)は、代々御算用者として仕える家に生まれた。成之の祖父信之(中村雅俊)が在職中に、同じ部署で登城する毎日を送っていた。”そろばんバカ”と言われるくらい仕事に熱中して、徐々に才能を認められていく。そして、町同心の娘駒(仲間由紀恵)を嫁にする。

「出世する見通しもないし、そろばんしか能がないけどいいか」と駒に言い、直之は二人の生活を始める。すぐに男の子直吉(大八木凱斗)が生まれて、順調に新生活が始まる。仕事ではそろばんに熱中しすぎて、天保の飢饉のときのお救い米の量の矛盾を見つけてしまう。上司からは余計なことに首を突っ込むなと警告されて、能登に転勤になりそうになる。でも、上役たちの不正が明らかになり、直之は出世する。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 21:40Comments(0)TrackBack(22)2010年映画

2010年12月03日

GAMER

「300<スリーハンドレッド>」というスパルタの戦士を演じたジェラルド・バトラーを主演に、ネヴェルダイン&テイラーのコンビが監督・製作総指揮・脚本で作ったSF映画だ。アクションはマシンガンを使った現代のものと同じだが、舞台設定が実現可能な未来の技術を想定している。映画ではナノ細胞で人間の能の運動領域を制御するというけど、最新の抗がん剤は遺伝子の働きを制御する段階まで来ており絵空事ではない。セカンドライフはもう実現しているし、その世界の住人を生身の人間でやってしまうという考えは現実性がある。これは、すごい映画だ。

さらにわてが驚いたのは、コンパクトな上映時間に詰め込まれた物語に整合性があることだ。脚本が群を抜いている。生身の人間を使ったオンライン戦闘ゲーム「スレイヤーズ」のキャラクターは、死刑囚ばかりだ。主人公のケーブル(ジェラルド・バトラー)も、第1級殺人で刑務所に入っている。アメリカ政府も容認したゲームで、その収益は刑務所の運営費になっている。ゲームを作った天才クリエーターのケン・キャッスル(マイケル・C・ホール)は、「死刑囚を使っているし、30回生き延びれば無罪放免だからいいだろう」と主張する。

ケーブルが戦闘ゲームで生き延びて、27回目くらいになってくるとだんだん様子がおかしくなる。大衆は熱狂するし、無実を信じているケーブルの妻アンジー(アンバー・ヴァレッタ)が当局に訴えても門前払いになる。アンジーは「ソサエティ(社会)」という名前のセカンドライフで、操られる人間として働いており搾取される側だ。ケン・キャッスルが言う「世の中には支配するものと支配されるものの2種類しかない」という言葉が、現実になっている。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:31Comments(0)TrackBack(18)2010年映画

2010年12月01日

SPACE BATTLESSHIP ヤマト

1974年から放送されたTVアニメをわては、夢中になって見ていた。その世代にとっては、実写版映画ができるとは思いもしなかった。「宇宙戦艦ヤマト」の雰囲気をそのままに映画化されている。「ワープ」と「波動砲発射」という台詞に、我々は心が踊る。ひげもじゃの沖田艦長(山崎努)や機関長の徳川彦左衛門(西田敏行)にのんべえの佐渡先生(高島礼子)が原作の味を残していて、古代進(木村拓哉)と森雪(黒木メイサ)のカップルが似合っている。VFXも水準をクリアーしていて、ヤマトが敵の集中砲火を浴びながら突進するシーンでは目頭が熱くなった。地球からイスカンダルまでの往復の物語をしっかりと1本の映画に収めてくれて、大満足なのだ。

幸せの青い鳥の逸話にあるように、ガミラス星人を正体不明の融合した生命体にしたことがこの映画の成功の一因になった。沖田艦長と古代守(堤真一)との確執、守の弟古代進が地球防衛軍を除隊した理由、古代と森雪が最初反発しているのが変わっていく様子、などなどの登場人物の描写が大変に丁寧になった。他にも、真田志郎(柳葉敏郎)や島大介(緒形直人)のクルーたちや戦闘部隊の斉藤始(池内博之)のガッツある演技もいい。パイロットの加藤(波岡一喜)たちも生き生きとしている。

古代進は地球防衛軍をやめて、放射能で汚染された地球でレアメタルを採取して生活している。地球には2199年の5年前からガミラス星人の遊星爆弾が落下してきて、緑の地上は茶色に変わっていた。地下に逃げた人類がわずかに存在しており、その人類もあと1年しか生きられない。古代が地上に出ていたとき、何かの物体が落下する。それは、14万8千光年離れたイスカンダルから届いた通信カプセルだった。その中には、イスカンダルの位置や波動エンジンの設計図に放射能除去装置がイスカンダルにあるという情報もあった。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:14Comments(0)TrackBack(48)2010年映画

2010年11月29日

快盗グルーの月泥棒3D 日本語吹き替え版

ユニバーサルが製作した3Dアニメだ。大人も子供も楽しめるアトラクション体験型の3D映画になっている。空を飛んだり、ジェットコースターに乗ったり、猛スピードの車に乗ったり、ロケットにも乗れる。現実ならできないことを3Dにすることで、全部体験できるのだ。これは、ほんとうに楽しい映画だ。ユーモアも皮肉も、社会の厳しさも、世の中の裏側まで見せてくれる大人の映画でもある。

エジプト観光の一団がピラミッドを見ようとバスでやってくる。ラクダに乗った現地の人の横を猛スピードでバスが通り、観光客が降りてくる。ピラミッドに登ろうとすると、固いはずの岩が風船のようにバウンドする。ピラミッド一個が風船に取り替えられていて、盗まれていた。すぐにそのニュースは世界中に配信されて、大泥棒グルーのもとにも知らされる。自分がやった仕事でないことに悔しい思いをしたグルー(笑福亭鶴瓶)は、月を盗むことを思いつく。

月を盗むためには、なんでも縮ませ銃を手に入れる必要があった。でも、それはどこにあるかわからない。とりあえず、資金提供者のパーキンス氏に頼みに行く。でも、今までに貸した金がいくらになっているのかと断られる。縮ませ銃をライバルの泥棒ベクターが持っていることを突き止めて、なんとか盗もうとするが失敗する。そこでグルーは、ベクターの屋敷に出入りしているお菓子売りの三姉妹(マーゴ・イディアス・アグネス)の存在を知る。三姉妹は養護施設で暮らしている孤児だったので、さっそく里親になる。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:40Comments(0)TrackBack(17)2010年映画

2010年11月27日

レオニー

松井久子監督が、世界的彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの生涯を映画化した作品だ。松井監督は、製作・脚本も自ら取り組んでいて「マイレオニー」という支援団体の援助を受けながら数年をかけて完成させた。レオニーという主人公をエミリー・モーティマーが、イサムの父を中村獅童が演じている。

日露戦争や第一次世界大戦が起きる激動の時代に、イサムをアメリカと日本の両国で育て続けたレオニーの母親としてのたくましさに感動した。映画の内容も、主人公の人生と同じくらい劇的だ。1867年にロスで生まれたということは、まさに西部劇の時代であり日本の幕末だ。津田梅子が同じ大学出身者として登場するけど、それ以上に力強い女性がいたことに驚嘆する。

東海岸のフィラデルフィアにあるブリンマー大学に在学していたレオニーは、自立した女性になると心に決めていた。同級生のキャサリン(クリスティナ・ヘンドリックス)とは、全く違う考え方をしているエピソードが出てくる。津田塾大学の創始者津田梅子(原田美枝子)も登場するので、同じ女性として比較になる。卒業後NYで教師をしていたレオニーは、編集者募集の広告を頼りに危ない辺りでヨネ・ノグチ(中村獅童)に出会う。危ない辺りというのは、娼婦が昼間からいるような街だ。

編集者を募集したのがヨネだとわかり、念願の職にありつく。詩集を出版して徐々に実績を積んで、ヨネは小説を出版するのに成功する。作者が日本人ということ隠して出版した。ヨネはやっとアメリカで作家として認められ、レオニーと結ばれる。でも、日本がロシアと戦争を起こしたのでヨネは日本に帰ると言い出す。レオニーは妊娠していることを打ち明けるが、ヨネは信じない。「自分を引き止めたいために嘘を言っている」と反論する。

ヨネは日本に帰国して、レオニーはカリフォルニアで男の赤ちゃんを産む。ヨネは英語の作品を日本から送っていたので、文学者としてアメリカで売れていたのだろう。レオニーに日本に来るように誘う。「父親が必要だろう」というヨネの言葉は、レオニーの心を動かした。レオニーの母は大反対するが、心は決まっていた。船で日本に来たレオニー親子はヨネの歓迎を受ける。でも、男の後ろを歩くとか靴を脱ぐことなどの習慣に戸惑う。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:58Comments(0)TrackBack(9)2010年映画

2010年11月25日

行きずりの街

志水辰夫の同名小説を、阪本順治監督が映画化したサスペンスだ。仲村トオルと小西真奈美が主演で、塾の講師をしている元教師の男性と失踪した教え子が遭遇する事件を描いている。東京都心に校舎を構えている高校は、郊外に移転して大学を併設した総合教育施設への移行を計画していた。その強引な拡大計画の中に、教え子の失踪事件の秘密も含まれていた。強力な権力に立ち向かう一介の塾教師という構図で映画は進む。でも、権力を握る側は薄っぺらい組織だし、それほどの緊迫感がない。どちらかというと、元夫婦の再会のメロドラマという感じがした。

私立高校の国語教師波多野和郎(仲村トオル)は、12年前教え子の手塚雅子(小西真由美)と卒業後に結婚した。ところが、それがスキャンダルになり波多野は学校を追われ、雅子とも離婚して故郷に帰る。その12年後、塾の教え子広瀬ゆかり(南沢奈央)が失踪してしまう。波多野は教え子を探しに上京して、心当たりを探し回る。すぐに行くあてがなくなり、元妻の経営するバー彩に行き着く。元妻の雅子は、一度はいまさら何をしにきたのかと彼を受け入れない。

一旦拒絶するも、揺れ動く女心を小西真由美は好演している。波多野は国語教師でありながら、男女のことになると寡黙で多くを語らない。それが女性から見ると歯がゆくて、憎めない点になっている。俺が間違っていたとしか言わない仲村トオルは、高校卒業したばかりの彼女が人生を掛けていたことをわかっていなかった。塾の生徒だったゆかり(南沢奈央)の捜索先から雨に濡れて雅子のアパートに行くと、二人は結ばれてしまう。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 16:12Comments(0)TrackBack(16)2010年映画

2010年11月19日

ハリー・ポッターと死の秘宝PART1

「ハリー・ポッター」シリーズ第7作目にして、最終章の第一部だ。ホグワーツ魔法学校に戻れなくなったハリー(ダニエル・ラドクリフ)・ロン(ルパート・グリント)・ハーマイオニー(エマ・ワトソン)の三人は、普通の人間のいない場所で生活することになる。彼らの仲間もいっしょになって、最初は集団行動する。でも、死喰い人の襲撃により離れ離れになる。ハリーとロンが確執を持ち、ロンが出て行ってしまう。ハリーとハーマイオニーだけで旅を続けるが、今までにない困難が待ち受けている。2時間半を超える上映時間も全く退屈しないワクワクのときを過ごすことができた。

ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の魂を分割した分霊箱を探す旅に出る。最初の方で、ハリーとハグリッド(ロビー・コルトレーン)がサイドカー付きのオートバイで逃げる。他のメンバーは箒(ほうき)に乗って逃げる。また、仲間が手をつなぐと瞬間的に違う場所に移動できる。日刊預言者新聞の記者も、ヴォルデモートの仲間にされていた。次々と困難がわいてきて、仲間は休まる暇がない。

ラドクリフよりもルパート・グリントの体が大きくなってたくましさを増しているのが、年月の経過を感じた。エマ・ワトソンはもう立派な女性になって、魅力的だ。反対勢力のメンバーを紹介すると、ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)とルシウス・マルフォイ(ジェイソン・アイザックス)、ベラトリックス・レストレンジ(ヘレナ・ボナム=カーター)、スネイプ先生(アラン・リックマン)、ミネルバ・マクゴナガル(マギー・スミス)たちだ。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 23:04Comments(0)TrackBack(34)2010年映画

2010年11月14日

ラスト・ソルジャー

紀元前227年というと、秦の始皇帝の暗殺未遂事件があった年だ。チェン・カイコー監督の「始皇帝暗殺」というコン・リー主演の映画でその時代背景がよくわかる。始皇帝となる政はもう秦の王になっていて、ちょうど勢力を広げている時代だ。そんな戦国時代の中国を舞台に、敵味方同士だった一人の将軍と一人の老兵の奇妙な旅が描かれている。

国土は荒れ果てて、小国が入り乱れて戦いを繰り返している。兵士は集団で行動している最中は威張り散らすことができるが、単独での行動になると無力な存在だ。秩序もないもない状況下で生き抜くために、二人は協力するようになる。でも、老兵が故郷にたどり着いた先には過酷な運命が待っていた。これぞ、中国民族の生き様といえる。ジャッキー・チェンの傑作になるだろう。

ジャッキー・チェンが20年間暖めてきた企画だそうで、原案・製作総指揮・武術指導・主演と大活躍だ。秦はこの映画の最後に登場する。紀元前227年、大国・衛(えい)が梁(りょう)に攻め込む。なぜか待ち伏せに会った衛の軍隊は実力を発揮できずに負け、両軍とも全滅してしまう。死人しかいないと思われた中で、梁の老兵(ジャッキー・チェン)が起き上がる。彼は矢が刺さった振りをして、戦いが終わるまでじっとしていた。周りを見渡すと、衛の旗の下に生きている人物がいる。それは、敵国衛の将軍(ワン・リーホン)だった。

将軍は足に怪我をしており、死んだ振りをしていた老兵に敵わない。老兵は敵の将軍を捕虜にしたと喜んで、自分の国に連れて帰り褒美をもらうことにする。将軍は高価な持ち物でゆさぶりをかけるが、老兵の気持ちに変化はない。老兵は将軍を縛り、馬車に乗せて故郷に向かう。ところが、農民や騎馬民族の襲撃にあったり、衛の内紛から暗殺部隊にも追われることになる。暗殺部隊を指揮しているのは、将軍の弟(ユ・スンジュン)だった。  続きを読む

Posted by とらちゃん at 00:23Comments(0)TrackBack(11)2010年映画