マイ・ブルーベリー・ナイツ

マイ・ブルーベリー・ナイツウォン・カーウォイ監督が、初めて英語でのアメリカを舞台にした恋愛映画を作った。歌手のノラ・ジョーンズが、主演で映画デビューした。共演はジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズだ。

わては、「2046」しか見ていないけど、この監督の作品は衝撃や驚きが少ない。本作も同じなのだが、失恋した女性(ノラ・ジョーンズ)がカフェのオーナー(ジュード・ロウ)の作るブルーベリーパイに癒される。でも、彼女はNYから300日をかけてラスベガスまで旅に出てしまう。

ロードムービーのようで、実は300日かけて再会する男女の恋愛物語なのだ。やり取りは、女性の方からの一方的な手紙だけだ。音楽がすばらしいので、サントラは是非聞いてみて欲しい。ゴロゴロ。

予告編を追記にアップした。この動画は、著作権の問題はクリアです。



2008年4月9日 23時20分
いまや色々な映画祭の審査員長をするようになった巨匠ウォン・カーウァイ監督が、英語で作った始めての作品だ。グラミー賞では取るべき賞を全部取ってしまったノラ・ジョーンズが、映画初出演で主演に抜擢された。ライ・クーダーが音楽を担当しているので、サントラはすばらしい出来だと思う。出演している俳優も、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズと豪華だ。ジュード・ロウ演じるカフェのオーナーと、恋に破れた女性(ノラ・ジョーンズ)の物語なのだが、ながら映画という感じのバックグランドミュージックのいい作品だ。

わてはこの監督の作品を「2046」しか見ていないが、それもこの作品のような難解な映画だった。そのように割り切ってみれば、特におかしくない。カメラワークと音楽がすばらしいのだから、いいのかもしれない。ニューヨークのあるカフェのオーナー・ジェレミー(ジュード・ロウ)は、お客の頼まれごとを何でも引き受けていた。たどえば、同棲していたカップルが別れると合鍵を預かったりした。そんな合鍵が山になっても、捨てないでとって置くのだ。その日も、エリザベス(ノラ・ジョーンズ)が別れた彼の部屋の鍵を置いていった。そこで、ジェレミーはブルーベリーパイを食べさせた。

ちょうどそのブルベリーパイは、最後まで残っていたものだった。それから、何回かカフェに来たエリザベスは、突然旅に出てしまう。最初にやってきたのは、テネシー州最大の都市メンフィスだ。エルビス・プレスリーの家があることでも有名だが、黒人の比率が多い南部の大都市だ。そこでは、彼女はレストランのウエイターとして働く。めぐり合うのは、スー・リン(レイチェル・ワイズ)という暴力を振るう夫に苦労している女性だ。彼女は、夫アーニー(デヴィッド・ストラザーン)から逃げるために、相談をされる。

また、ラスベガスにやってきたエリザベスは、レスリー(ナタリー・ポートマン)というポーカーの名手と出会う。レスリーはポーカーを父から教えられて、ギャンブラーになった。二人の女性がオープンカーに乗って、旅を続ける姿はなかなか絵になる。エリザベスは旅をしながら、ニューヨークにいるジェレミーに葉書を送る。旅先での絵葉書を送る行為が、だんだん二人の仲を縮めていく。ジェレミーの方は、なんとかエリザベスの居所を突き止めようと電話をかけまくる。

でも、旅を続けるエリザベスには声が届かない。ただ、エリザベスがめぐり合った人たちがそれぞれの人間関係の問題を解決していく様子を見ていて、自分に大切な人は誰かわかるという段取りになっている。というわけで、最後はエリザベスがニューヨークに戻る。そして、ジェレミーのブルーベリーパイを食べることになる。わては、その段階にいたるエリザベスの変化がどうもよくわからない。なぜなら、彼女は何を悩んで何を見つけたのか、はっきりと伝わらないからだ。



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