原油高騰の理由

原油先物市場の上昇が止まらない。ガソリンの値段が、200円を超える日が来るかもしれない。ネットで検索しても、新興国の経済発展で需給がひっ迫しているとか世界の投機資金が原油価格を上昇させていると出てくる。

そんな中で、わては「石油高騰の謎・5月14日田中字(さかい)」というコラムを見つけた。そこには、こんな文面が書かれていた。

世界の石油取引のうち、どのくらいの量が非米価格で、どのくらいがWTIで売られているかはわからない。非米価格での石油取引は国家間の相対取引で、統計に全く出てこない。だが、すでに述べたように、世界の石油生産の大半を非米・反米諸国の国有石油会社が持っているのだから、少なくとも世界の石油取引の半分ぐらいは非米価格で売られている可能性がある。以前ベネズエラのチャベス大統領は「WTI価格で売買されている石油量は、世界の取引全量からみればごくわずかだ」と発言していた。

WTIというのは、West Texas Intermidiate原油の略でニューヨーク商品取引所でも世界的な原油の価格の指標になっている。WTIの影響を受けているのは、ロンドンにあるネット上の市場ICEもある。世界の投機資金が流れ込んでいるのは、ICEとWTIなのだがICEの方が比率が多い。

さて、石油の流通の大部分は米英の石油メジャーが確保しているのではないかとわては思っていた。でも、UK.yahooのPolitics of oil seen(2007.5.7)を読んでみると、それが幻想になったことがわかる。

全世界の石油埋蔵量の10%しか、米英石油メジャーは確保していない。埋蔵量の65%と生産量の45%は、メキシコ・ヴェネズエラ・イラン・イラク・クウェイト・ロシア・サウジアラビアが握っている。そして、ロシア、イラン、サウジ、中国、マレーシア、ブラジル、ベネズエラは国有の石油会社を作っていて利権を握っている。

つまり、日本に輸入される石油は米英石油メジャーから入ってくるので、かなり高い値段で買っているのかもしれないのだ。反米の外交政策を取る産油国が、どのくらいので値段で売っているのか日本のマスコミは全く報道しない。では、日本も産油国と直接取引をすればいいと思うかもしれないが、そんなことは今の国際的な情勢から無理だろう。

そんなことを考えていたら、なんだかむなしくなってきた。ほんとうは、どうなんだろう。ああ、ゴロゴロ。



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この記事へのコメント
とらちゃんおはよぉ♪
困るね~、私は最近50CCに乗ってます
Posted by まゆさん at 2008年06月05日 06:40
まゆさん、こんにちは。
ほんとうにガソリンの値上がりは、困ります。
わても、車の運転に気を使います。
ゴロゴロ。
Posted by とらちゃん at 2008年06月05日 13:41
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    コメント(2)