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2008年07月07日

クライマーズ・ハイ

横山秀夫原作の「クライマーズ・ハイ」を映画化した作品だ。これは、1985年8月12日の日航機123便墜落事故発生時の群馬県の地方新聞社内の様子を描いた群像劇だ。どうもこの映画は、飛行機事故が主題ではないようだ。

事故が起きた地元の新聞社が巻き込まれた大事件としては、浅間山荘事件があった。それを題材にした「突入せよ!あさま山荘事件」の監督をした原田眞人が、この映画も監督をしている。主題は、新聞社という組織が遭遇した一大事件で翻弄される様子だと思う。

悠木(堤真一)という遊軍記者が地方新聞にとって社運を掛けるような事件の全権デスクに任命されて、社会部・編集部などの紙面を作る部署と新聞を売る販売部などと衝突する。また、社長とも対立する。大手新聞社に負けないような記事を書こうと、全社員は同じ方向を向いているのに立場が違うとこうなるのだろう。

また、正しい報道と地方に密着したサービスを目指したいために、色々な葛藤が生まれる。新聞社の現場がどういうものか、ほんとうによく描かれている。販売部が殴りこみを掛けてきたり、特ダネをものにするためにあらゆる方法をとる。全く、退屈する時間がない。

興奮が絶頂に達した”クライマーズ・ハイ”の状態でも、冷静な報道を貫いた主人公がすごい。わては事故原因が解明されたものと思っていたが、そうではないのだろうか。見ごたえ充分の映画だったので、エンディングが唐突ではあった。

物語の途中で織り込まれていた谷川岳の登攀シーンが、親友安西(高島政宏)の息子(小澤征悦)との後日談なのはわかった。それがラストに繋がるのなら、説明不足か。詳しくは、後日HPにアップする。



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