レッド・クリフPartⅡ-未来への最終決戦

去年の11月にPart1を見ているし、吉川栄治の「三国志」も読んでいるわてにとっては待ちに待った映画だ。歴史的な事件をどのように描くのか、非常に興味があった。アクションや合戦シーンは、非常に研究しているし、疫病を治すために漢方薬の描写もあってなかなかだと思った。

どこかのテレビ番組でもやっていたが、あの長江周辺では北西の風が吹くのが普通らしい。でも、まれに南東の風の日があるという。諸葛孔明(金城武)が祈祷して風を起こしたのではなく、農民の言い伝えとしてその地域の気象に精通していた描写も好感が持てた。

10万本も矢を得る方法や、「敵を欺かんとすれば味方から」という兵法、伝書鳩を使った情報戦、敵を分裂させるための策略など、合戦に至るまでの準備も見せてくれる。そして、火を使った船の戦いのシーンは迫力がある。ほぼ、満足できる形になっていると思う。ゴロゴロ。

それに、現代的な味付けとして女性が活躍する。孫権(チャン・チェン)の妹・尚香(ヴィッキー・チャオ)が、敵軍に潜入してスパイをする。また、周瑜(トニー・レオン)の妻小喬(リン・チーリン)が、時間稼ぎのために単身敵の曹操(チャン・フォンイー)に会いに行ったりする。これは、少しやりすぎだと思った。

その他には、本来1本の映画で見せるべきだったのを長い上映時間を理由に2編に分けた弊害が出てしまった。合戦シーンのテンポがスローなのだ。テンポがスローなのか、もっと編集して短くできたのか両方の可能性がある。でも、このテンポが見やすい人もいると思う。人によって、感じ方は違うだろう。

ちなみに最終シーンは、この戦いではなく歴史的エピソードとして曹操を逃がしたことがあった。そのエピソードが歴史的に事実かどうかは、別問題なのだ。参考までに、三国志エンタメ情報三国志グッヅ英傑群像という詳しいサイトを紹介しておく。ゴロゴロ。



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