マーシャル博士の恐竜ランド

ヴィスコンティみたいなまじめな映画を見た後に、頭を空っぽにするには最適のコメディだ。「ジュラシック・パーク」を生んだ映画会社だけあって、恐竜を登場させればしっかりとVFXで表現できるのですばらしい。大人向けのギャグもあるので、これは字幕版で英語が理解できる大人がゲラゲラ笑いながら見る映画だと思う。とら地方では日本語吹き替え版しかないので仕方がないが、英語の表現を踏まえた日本語訳がされていてたいしたものだと思った。ウィル・フェレルだけでなく、すべての登場人物がお下劣なことを言っているので愉快だ。

TVキャスターにも馬鹿にされて、学会かれも相手にされず子供たちの理科教室の先生をしているリック・マーシャル博士(ウィル・ファレル)は、時空の隙間が現代にも存在すると信じ込んでいる。一応古生物学者なのに、タイムマシンみたいなものを作ることに熱中している。タキオン理論を確立して、博士は時間を移動できる装置を作ろうとする。そんな彼の理論を崇拝しているケンブリッジ出身の女性科学者ホリー・カントレル(アンナ・フリエル)が、研究室にやってくる。

ホリーがマーシャル博士の学説を信じるきっかけは、恐竜時代の化石にライターの跡を発見したからだった。二人は協力して、時空を旅する機械を完成させる。そして、荒野にやってきてみやげ物屋のウィル(ダニー・マクブライド)を案内役にして、作り物の洞窟にボートで入っていく。すると、突然水の流れが速くなり、どこかの世界に飛ばされてしまう。やってきたのは、砂漠と森と火山がある変な世界で、ティラノザウルスやプテラノドンだけでなく類人猿までいた。

類人猿のチャカ(ヨーマ・タッコン)を助けた三人は、動物園でサルの飼育をしたことがあるホリーを通訳にしてチャカを案内役にする。そこから、ティラノザウルスに追われたり、謎の生物に襲われたりしがら、元の世界に戻る方法を探る。全くばかばかしいお話でB級SF映画なのだけど、恐竜の映像はより進歩していてコメディとしてはA級だ。こういう映画を大まじめで作っている人がいると思うと、映画は楽しいと思う。



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