ワイルド・スピードMAX

2001年にシリーズ1作目が公開されて、「ワイルド・スピード」シリーズは4作目になった。ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターの1作目の登場キャストが、顔をそろえたのだ。全米では大ヒットして、相当儲かった。我々がこの映画に期待するのは、車の種類や改造方法にカーアクションなどでお話は重視しない。その期待に見事に答えてくれたが、とら地方で上映されているのは日本語吹き替え版だけだった。映画会社は何を考えているのだろう。

この映画を見に来るお客さんが、日本語吹き替え版を必要としているとは思えない。スピード感あふれる映像で、字幕がついていけないと考えたのだとしても棒読みの台詞には興ざめした。主役の二人はいいけど、脇役になればなるほど違和感が出てきた。まあ、そんなハンデがあっても、わてはこの映画を楽しんだ。映画の最後に、「この映画は閉鎖されたセットで撮影されたものです。決してこのような運転を真似しないでください。」とクレジットが出るのだ。いかにやりたい放題やっているか、わかるのだ。

FBI捜査官のブライアン(ポール・ウォーカー)の乗っている車は、1998年R34スカイラインGT-R(ブルー)と1967年シェルビー・ノヴァと最後のカンポス(ジョン・オーティス)を捕まえて逃走する2002年スバルWRXSTiをハッチバックみたいにしたやつだ。また、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)の車は、1970年シボレーSSシェベルと1987年ビュイックGNXグランドナショナル、1976年ダッチ・チャージャーなどだ。他には、フェニックスが緑のトリノでニトロを搭載している。他には、ポルシェ・ケイマンやプリマウス・ロードランナーなどもある。

まず、映画の冒頭のタンクローリーを襲撃してバックしながらタンクごと牽引フックを引っ掛けて盗むシーンが度肝を抜く。4連くらいのすごいタンクローリーでガソリンがたくさん入っている。それを一番後ろから順番に連結部分に液体窒素を吹きかけて、破壊して奪っていく。2台目まではうまくいくが、3台目で抵抗されて予告編でもある転がってくるタンクを潜り抜ける。絶対に不可能だと思うけど、できるのだからおもしろい。

そのほかにも、メキシコから純度高い麻薬をトランクに積めて車に1個づつ積んで国境を超える。もちろん、監視の隙を突いて行くのだが、GPSやハイテク機器を使って実にスタイリッシュだ。監視カメラの隙を突いたり、トンネルに入ったり見所満載だ。あ、それと運び屋のドライバーを選ぶストリートレースが、一般車両が走っている夜間に行われる。あんなことは絶対に不可能だと思うけど、できてしまうのだ。

ストーリーは突っ込みどころ満載でも、なぜかばかばかしさを自覚しているような確信犯的な意図を感じる。冗談みたいなお話であるが、笑いどころもたくさんあると思う。FBIのボスは、ちょっとおかしいと思うし、B級映画のお手本みたいだ。



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