プラダを着た悪魔

「プラダを着た悪魔」を見た。メリル・ストリープとアン・ハサウェイの共演による、一流ファッション雑誌の編集部を舞台にした物語だ。これは、当たりだった。ファッション業界のことを描いてはいるが、本質は自分の仕事にプロ意識を持っているかどうかなので、普遍的な見方ができる。見た後に、格別な爽快感を味わうことができた。自信を持ってお勧めできる。 女性の方には、アンの着ているファッションも注目だ。

2006年11月26日 22時12分
一流ファッション雑誌の一つ「ヴォーグ」の編集部に在籍したことのある、ローレン・ワイズバーガーの同名小説を映画化した作品だ。オスカー女優のメリル・ストリープとアン・ハサウェイが共演していて、監督は「デスパレードな妻たち」のデヴィッド・フランケルだ。一流ファッション雑誌の編集部で働くことになった新人アシスタントが、カリスマ編集長の下で無理難題を押し付けられながら成長するコメディータッチの物語だ。ファッション業界の裏側がおもしろおかしく紹介されていて、かつ最先端のファッションも見られる楽しい映画だ。見た後の爽快感が格別なので、わては自信を持ってお勧めする。

ジャーナリスト志望のアンドレア(アン・ハサウェイ)は、ニューヨークにやってきて一流ファッション雑誌の「RUNWAY」の面接を受けて、採用されてしまう。ファッションに全く興味がないアンディは、センスのなさを皮肉られるが意に介さない。辣腕編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)の反論を許さない命令に、振り回される新人アシスタント、アンディのてんてこ舞いぶりもおもしろい。でも、この映画のいい所は、アンディが徐々に人間的に成長して、自分で仕事の判断ができるようになることだ。また、カリスマ編集長であり続けるために見せるミランダの疲れた表情を見せるシーンは、非常に共感できる。

わてが興味深いと思ったのは、アンディが最初着ていたダサいセーターの青い色が、最先端のモードで決まって周りまわって廉価版のセール商品の色になる。また、ミランダの命令することが実にバラエティーに富んでいるのも楽しい。朝のモーニングコーヒーを適度の温度で出すとか、彼女が出社する時間がずれただけで全社が戦闘態勢になる。また、雷の鳴るような嵐なのに飛行機を飛ばせとか、「ハリー・ポッター」のまだ発売されていない本を持って来いとか無茶難題が多いのだ。

普通なら24時間いつ上司から電話が掛かってくるかわからないような職場なら、やめているだろう。ところが、最先端のファッションリーダーであり続ける雑誌の編集長を務めることは、私生活を犠牲にしてあらゆる分野に的確な指示を出せないとできない仕事だ。その下で働くアシスタントも、同じなのだ。特にここでモデルになっている「ヴォーグ」という世界的に有名なファッション誌は、1892年に創刊され有名な写真家を数多く世に送り出すほどの力を持っている。

さらにこの映画の楽しいところは、ブラダやシャネルやドルチェ&ガッバーナなどの一流ブランドの服やアクセサリーをふんだんに見られることだ。ミランダが本音をアンディに漏らすシーンは、メリル・ストリープの渾身の演技だろう。なぜ見た後に爽快感が得られるかは、見てのお楽しみにされてもらおう。


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