スパイ・アニマルGフォース、3D日本語吹き替え版

ヒットメイカーであるジェリー・ブラッカイマー製作、ホイト・H・イェットマン・Jr原案監督で作られたモルモットが活躍するスパイアクション映画だ。ディズニー配給なので、家族で安心して見られる。子供向けの特殊効果で作った動物を3Dで見せた映画だとたかをくくっていたら、「トランスフォーマー」をモチーフにしてペットショップにいる動物たちの気持ちも描いている秀作であった。大手家電メーカーの経営者が悪者の張本人だと思っていたら、意外な黒幕が出てきてびっくりした。

2009年のサマーシーズンにアメリカから公開されて、諸外国をまわって2010年に公開されたのは日本だけだ。日本産の超有名キャラクターアニメが春休みに公開されているので、映画館側の力の入り方が少し足りないと思う。でも、89分の上映時間で起承転結の物語をしっかりと繰り広げて、しっかりとしたどんでん返しもある。ペットショップにいる動物目線や宇宙ゴミの問題もお話に盛り込むのだから、わてはうなってしまった。期待していなかったので、余計に満足感があった。

FBIも財政難の余波を受けて、不採算部門のカットが及ぶ。ベン・ケンドール博士(ザック・ガリフィナーキス)は、モルモットやモグラやハエに特別な訓練と装置をつけることにより、スパイチーム「Gフォース」を育成していた。レナード・セイバー(ビル・ナイ)率いる世界的家電メーカーは、すべての製品に組み込まれているチップを使って悪巧みをしていた。なんとか成果をあげて「Gフォース」の存続を願う博士は、さっそくモルモットたちをセイバーの邸宅に送り込む。

リーダーのダーウィンは優れた判断力と、抜群の運動神経で先頭に立つ。メカに強いブラスターとカンフーガールのフアレスは、水中から潜り込む。また、情報処理能力が高いモグラのスペックルズは、後方司令室で指示を出す。ハエのムーチは、ナノカメラを搭載して偵察を受け持つ。一応、セイバーの書斎に侵入してデータを持ち帰るが、スペックルズが分析するとなんでもないデータしかなかった。

FBIのキリナン部長(ウィル・アーネット)はすぐにケンドール博士の研究所にやってきて、「Gフォース」の解散を宣言する。モルモットやモグラたちは間一髪で逃げ出したけど、安全な場所はペットショップしかなかった。ペットショップに潜伏しているダーウィンたちは、大食いのハーレーを仲間にして商品として買われてしまった仲間を救いに行く。

レナード・セイバーの家電メーカーの世界征服計画が実行されるまで、制限時間が迫る中動物たちの必死の活躍が始まる。すべての家電製品にコンピューターチップに頼り、宇宙には地球の重力圏内に人口衛星のゴミがいっぱいある。また、ペットショップでは、動物たちが自分を買ってもらうために愛想を振りまく。なんとも、皮肉たっぷりのコメディではないか。人類を救うのが、モルモットとは。それにしても、CGの動物たちと実写の人間たちが同じ画面で自然に存在する映像がすごい。



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