TSUNAMI-ツナミー

韓国製のパニック映画で、リゾート地に大津波が襲来する様子を描いている。上映時間107分とあまり長くなく、庶民の人間模様を丁寧に描きながら盛り上がったところに津波が襲来して、それまでの生活を押し流してしまう。前半はベタベタの韓国ドラマで、今までの韓国映画で見たシーンが多い。でも、津波がやってくるタイミングが絶妙で、どこかの海難救助映画よりも感動してしまった。誰が助かって誰が助からないのか少し予想できるのだが、津波のスピード感がそのまま描写時間に反映されている。VFXはパラマウントがやっているのだろうから、迫力満点だ。

2004年のスマトラ沖地震の時、遠洋漁業で東南アジアに来ていたマンシク(ソル・ギョング)は、ヨニ(ハ・ジウォン)の父を津波で死なせてしまった。もう漁業から引退して、母の経営する食堂を手伝っている。幼馴染のヨニを好きなのだが、なかなか言い出せない。マンシクの弟でヒョンシク(イ・ミンギ)は、海難救助隊に所属していて最前線の隊員だ。

ヒョンシクは、リゾートに遊びに来ていた女子大生ヒミ(カン・イェウォン)から猛烈なアタックを受けて戸惑っている。また、地質学者のキム・フィ(パク・チュンフン)は、日本海を北から南下してくる連続地震に脅威を感じていた。キムには別れた妻がいて、彼女は地元で開かれる国際会議の進行役で帰ってくる。漁協の組合長は、リゾート施設の建設に懸命で地権者の同意を得るのに懸命だ。

そんな登場人物の紹介が終わり、ある程度人間関係の進展が見え始めた頃、日本と韓国の中間の対馬付近で大地震が発生する。地震発生から10分で津波が到着するというキム博士の警告どおり、ほんとうにビルを倒す高さの巨大津波が来る。海が突然引き潮になり、その先を見ると大きな壁が迫ってくる。まさに、津波だ。

津波がビルを飲み込むくらいの高さにあったのに、主人公たちは電柱に捕まっていたりする。そのへんの設定は首をかしげるけど、なかなかいい展開だと思う。なぜ、この韓国映画で泣けて先に見たあの映画で泣けなかったのか不思議だ。ゴロゴロ。



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