NPO法人フローレンスの保育事業

TBS「夢の扉」で「駒崎弘樹さんの挑戦新しい保育事業」を見た。NPO法人フローレンスを立ち上げた野崎弘樹さんは、慶應大学総合学部に在学中に子供を看病した会社を首になった人がいたことを聞いて疑問に思ったという。卒業後、そんな社会に疑問を持った駒崎さんは2001年「おばあちゃんのゆりかご」を作る。2004年4月には、内閣府の特定非営利法人の認定を受ける。そこから、NPO法人フローレンスの本格的な活動が始まる。

現在、保育園待機児童は85万人もいるとも言われていて、共働き夫婦の子育てのさまたげになっている。フローレンスでは、熱を出した子供でも地域密着型のシステムで面倒を見る体勢「おうち保育」を整えている。月会費8000円で、病気の子供が出た場合にスタッフが駆けつけてくれる。もちろん、事前に医師の承諾が必要だ。もし、症状が悪化したら医者に連れて行くことになっている。そのためには地域の小児科医や子育てのベテランママの協力が必要になってくる。

フローレンスでは、東京23区や千葉県浦安市や神奈川県川崎市や横浜市でもこの事業を展開している。(財)日本財団からの支援やマイクロソフト助成支援を受けているほか、内閣府の「女性支援賞」を受賞して経済産業省「ソーシャルビジネス55選」にも選ばれている。海外でも広く知られていて、NEWSWEEK誌の「世界を変える社会起業家100人」に選ばれている。今、駒崎さんが考えているのは、マンションの空き部屋を利用した少人数の保育園だ。

ところが、それを実現するには国の認可が下りないという壁があった。都市部には新しく保育園を作る土地もないし、認可基準を満たすのが難しい。そこで、フローレンスの活動に理解を示した品川区と協力することになる。マンションの空き部屋を見つけて、1LDKの間取りの中に保育園用にする。

2011年1月上旬にオープンする予定だったが、1ヶ月前になって周辺の住民やマンションの住民から反対意見が出る。そこで、駒崎さんは独立行政法人都市再生機構に赴き、防音設備と営業時間を昼間にすることで合意をもらう。こうして、マンションの一室を利用した保育園がスタートした。

駒崎さんは、このシステムを全国に広げたいと考えている。厚生労働省では、今国会に法案を提出して共働きの夫婦の子育てを支援したいという。国会では、こういう重要な問題を議論してほしいものだ。内閣府少子化対策ホームページ参照。ゴロゴロ。



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