インモータルズー神々の戦いー

ギリシャ神話を題材にした映画が、スタイリッシュな映像と迫力のアクション満載でまた登場した。ターセム・シン監督と「300<スリーハンドレット>」の製作陣が関わっているので、見とれるほど格好いい。ギリシャ神話の神々は結構気まぐれで人間の世界にちょっかいを出したり、神同士で争ったりする。紀元前1400年ごろという数字が出てきたので歴史上の出来事と関係あるのかと調べてみたが、わからなかった。テセウスという人間が人類のために戦う。天界にいる神々も戦いに参加して、凄技を見せてくれる。スローモーションの動きとハイモーションを組み合わせたシーンがおもしろかった。

色々調べてみたら、この物語はギリシャ神話を相当アレンジしていることがわかった。テセウス(ヘンリー・カヴィル)はギリシャ神話の英雄でゼウスが人間の女性に産ませた子供だと言われている。ハイベリオン(ミッキー・ローク)はクレタの王だけど、ミノタウロスかもしれない。ミノタウロスは、母が白い雄牛との間に生んだ子で頭が牛で身体が人間の怪物だ。迷宮に閉じ込められているけど、テセウスが生贄にまぎれて退治する。白い牛との子供を産むのに母は、牛の模型の中に身を隠していた。

映画の物語は、光の神と闇の神の戦いがあって闇の神は敗れてタルタロス山の地下に封印される。古代ギリシャの時代になって、ハイベリオンが邪悪な野望を抱いてタルタロスの地下に封印されているタイタン族を解放そうとする。そのために、「エピロスの弓」をハイベリオンは探している。奴隷の子供で父親の名前も知らないテセウスは、兵士ではない。でも、勇気ある行動で兵士の信頼を集めてギリシャの民を守るために立ち上がる。

ハイベリオンらの侵略軍が早く攻めてきたので、テセウスの母は逃げ遅れて亡くなってしまう。男たちは捕虜になるけど、テセウスは盗賊のスタブロス(スティーヴン・ドーフ)らと脱出する。そして、母の亡骸を墓に納めようとした瞬間エピロスの弓を見つける。その弓を使って、仲間を救う。巫女のパイドラ(フリーダ・ピント)は夢で未来を予測できて、テセウスの活躍を予言している。ハイベリオンはその巫女が弓のありかを知っていると、捕まえようとする。

最後には、タルタロスの砦と山での戦いが繰り広げられる。ゼウス(ルーク・エヴァンス)、アテナ(イザベル・ルーカス)、ポセイドン(ケラン・ラッツ)たちも人間に味方をして戦いに参加する。神々たちはタイタン族と戦うけど、あまり強くない。むしろ、テセウスの掛け声に鼓舞された人間達の方が強いくらいだ。

神様たちもずいぶん自分勝手だし、人間達を単純に善悪で区別するのも現代的ではない。単純に映像の躍動感を楽しむのがいいだろう。



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