ワイルド7

望月三起也原作の漫画を、羽住英一郎監督が映画化した。法律で裁くことができない犯罪者を超法規措置で抹殺してしまうという内容で、瑛太主演、椎名桔平、宇梶剛士、深田恭子らが共演している。北九州を中心にロケを行ってなかなか邦画では頑張ったアクション映画だろう。冒頭の大型トレーラーから7台のバイクが登場するシーンにはわくわくした。登場するバイクも日本製ばかりでなかなかよかった。もう少し間が詰まっていれば、ハリウッドのアクション娯楽作品に匹敵した。

銀行強盗が起きて、警察が周りを取り囲む。銃器で武装した犯人グループは、逃走車両を要求して人質と同じ仮面をして車に乗り込む。そして一人の人質を残して、銃撃して怪我を負わせる。車を乗り捨てて、乗り換える前に最後の人質も殺そうとした瞬間謎のバイク集団が現れる。そのバイク集団はワイルド7と呼ばれて、草波警視正(中井貴一)が凶悪犯を集めて訓練したものだった。人質をなんのためらいもなく殺す凶悪犯には、元凶悪犯で対抗するという強硬手段だ。マスコミには逃走中に事故で亡くなったと報じられる。

飛葉大陸(瑛太)、セカイ(椎名桔平)、パイロウ(丸山隆平)、ソックス(阿部力)、オヤブン(宇梶剛士)、ヘポピー(平山祐介)、B・B・Q(松本実)の7名がメンバーだ。ところが、彼らが事件現場に駆けつけると決まって出現するライダーがいて、犯人の始末を横取りされる事態が起きる。大陸はそのライダーが誰なのか探そうとするけど、簡単に見つからない。そんなある日、ある製薬会社にM108号の仕業で強毒性ウィルスが奪われる。そのウィルスは、都心上空に飛行船でばらまかれそうになる。

ワイルド7たちは飛行船を操縦している車を探し出そうとするが、寸前で逃げられてしまう。最悪の事態に、極秘の情報機関「PSU」の桐生圭吾(吉田剛太郎)が協力を申し出る。犯人が逃げこんだと思われる建物内にいる人間全員の顔をスキャンして、不審人物を探す出すというのだ。すべての監視カメラの映像を瞬時に処理して、該当者を探し出す。ところが、そこにも謎のライダーが出現して混乱を起こしてしまう。ウィルスの散布は防止できたが、そのライダーは両親兄弟をM108号に殺された本間ユキ(深田恭子)だった。

あまりにも大勢の観衆に目撃されたために、ワイルド7の存在が世間に知られてしまう。警察上層部はワイルド7をテロリストに仕立て上げて、邪魔者扱いし見捨てる。そこから、ワイルド7の反撃が始まる。大筋のストーリはいいのだが、もう少しセリフを排除してスピーディーにしてほしかった。

映画の中で使われているバイクを、順番に紹介する。ホンダCB1100改、カワサキW650、ゼファー1100サイドカー、スズキ1300Rハヤブサ改、ホンダシャドウ750改、ヤマハV-MAX改トライク仕様(3輪)、ヤマハSR400改だ。ユキ(深田恭子)のバイクは、カワサキニンジャZX6Rらしい。



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この記事へのコメント
トライクと言うキーワードに導かれて(笑)参上しました!(^-^ゞ

浜松西区でVーmaxトライクに乗っているアラフォーです。

JPトレーディング製のワイルド7V魔トライクが今ヤフオクで売りに出てますよ♪

もし、トライクがお好きだったら見てみてください(笑)
Posted by shiggy at 2012年03月27日 03:36
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