プロメテウス

特別先行上映で、3Dを見た。リドリー・スコット監督が製作も関わった力の入った作品になっている。「エイリアン」の前日譚というのはラストにちょっと出るだけで全く違うシリーズとして見ることもできた。むしろラストのシーンはおまけみたいな感じだ。人類の祖先はどこから来たのかという宣伝通りの壮大な物語が展開される。2年間の宇宙の旅の末にたどり着いた星での探検シーンが、大変に深いお話になっていた。人間の欲望よりも、DNAを残そうとする生物的本能の強さが強烈なメッセージになっていた。続編も充分にある内容なので、是非3Dで楽しんで欲しい。

遺跡の発掘前の何も生物がいない滝の上で、一人の人間みたいな液体を飲むと苦しみだして滝つぼに落ちていく。遺伝子が広がっていく。あたかもそれが人類の起源だと示唆しているようだった。次のシーンでは考古学者のエリザベス(ノオミ・ラパス)が洞窟を見つける。洞窟の壁には絵があって、五つの星を人が指差している。相当探していた壁画らしく喜んでいる。エリザベスの発掘結果から、エジプト・マヤ・メソポタミアなど各地の遺跡に共通のサインだとわかる。

それが宇宙への招待だと解釈したウェイランド・コーポレーションは、巨大な宇宙船を建造して専門チームを召集して2年間も旅をする。10の14乗という距離を旅して目的の星に着く。到着間際になって冷凍睡眠されていたクルーを、アンドロイドのデヴィッド(マイケル・サスペンダー)が起こしてまわる。会社の重役であるヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)は気持ちを表にしない冷静な女性だ。エリザベスや船長のヤネック(イドリス・エルバ)も続々と起きてくる。

一行は人口建造物と思われる建物の前に着陸して、装甲車やバギーで探検に向かう。中は洞窟になっていて、仕組みを調べるために自動飛行式の構造測量装置を放つ。全体はまき貝のような構造になっている。多数の壺や人間の形をした遺体などを発見するが、磁気嵐の到来で一旦宇宙船に避難する。でも二人が取り残されて、タコのような生物に身体を食われてしまう。どうも、遺跡内には人間の姿に似た宇宙人とタコみたいな姿を変える変幻自在の生物による生存争いがあったらしい。

アンドロイドのデヴィッドが一人の宇宙人の生き残りを見つける。また、変幻自在の生物に寄生される乗組員が続発して船内は大混乱になる。エリザベスは妊娠する能力がないので謎の生物をお腹にはらんでいることがわかる。彼女は自動手術装置を使って、お腹の生物を取り出す。

そして、死んだと思われていたウェイランド社の社長が宇宙船に乗っていることがわかり、不死の手がかりを得ようとしていた。なんとも醜い老人のあがきだろうか。彼らのもくろみは簡単に打ち壊されて、地球への寄生生物を送り込む宇宙船をヤネックたちが特攻攻撃で防ぐ。一人生き残ったエリザベスと首だけになったデヴィッドは、宇宙人が残した唯一の脱出船で飛び出して生き残る。

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