シュガーラッシュ

ディズニー製作のアカデミー賞ノミネートのアニメだ。ジョン・ラセター製作総指揮で、リッチ・ムーアが監督している。アニメゲームの悪役が同じゲームの登場キャラクターたちからの差別で、自分もヒーローになりたいと思う。ゲームセンターの独立した各ゲームが、コンセントを通じて一つになっているという設定がおもしろい。実にうまくできた脚本で、音楽もご機嫌だ。登場するキャラクターも日本発のゲームから多く出ているのが、親近感を覚えた。今や世界の子供達から親しまれる存在になったのだと思うと、うれしい気持ちになった。お子さんといっしょに行った大人もしっかりと満足できる物語が、さすがディズニーなのだ。

今年で30周年を迎えるゲーム「フィックス・イット・フェリックス」は、奇跡的にゲームセンターで生き残っている。ビルを壊す役割のラルフと修理する役目のフェリックスが、活躍する単純さが子供達にうけている。でもいつも悪者扱いされるラルフは、30周年記念パーティーでも邪魔者にされてしまう。そこで、ラルフは自分もヒーローになりたいと考える。悪役たちの会合に出て悩みを打ち明けるけど、ラルフの気持ちをわかってくれるキャラがいない。そこで、ラルフはステーションで出会った他のゲームのキャラに化けて勝手な行動をする。

最初は「バイオハザード」みたいなゲームに侵入して、寄生虫みたいな怪物を連れてきてしまう。そして、次にラルフが入り込んだのは、お菓子だらけの世界でレースをしている「シュガーラシュ」だった。そこで、ゲームのはみだしものヴァネロペと知り合って仲間になる。プログラムのエラーだとされているヴァネロペは、その世界の邪魔者として扱われている。意気投合した二人は、自分の願いを叶えるために協力しあう。

「バイオハザード」の世界からカルホーン軍曹(ジェーン・リンチ:田村聖子)が、ラルフが連れ出してしまった怪物を追いかけてくる。ラルフのことが心配な修理専門のフェリックスもカルホーン軍曹と同行する。ところが、お菓子の世界の王様キャンディ大王は、秩序を守るためにレースをやめないとヴェナロペが存在しなくなってしまうと、ラルフに揺さぶりをかけてくる。

スピード感あふれるお菓子の車のレースが、おもしろい。起承転結の脚本が見事としか言い様がない。リアーナ、スクリレックス、アウル・シティーらの最新のミュージシャンが担当している音楽が映像と合っている。さすが世界のディズニーなのだ。文句のつけ所はない。

ゲームキャラの引用元は、「パックマン」「スーパーマリオ」「ストリートファイター」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「バイオハザード」などだ。

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