バレット

シルヴェスター・スタローン主演、ウォルター・ヒル監督で作られた殺し屋の物語だ。「ロッキー」(76)や「ランボー」(82)から40年もアクションを続けるスタローンの姿勢に尊敬するしかない。物語の内容が殺し屋と韓国系の警察官がコンビを組むという有り得ない設定で、面白く見せているのが工夫した成果だと思う。殺し屋にためらいは禁物であることを、ベテランとして実践するのが格好いい。

ジミー・ボノモ(スタローン)は元海兵隊員で、殺し屋として生きてきた。ランボーが今も生きていたらこうなるのかもしれない。ジョーは相棒のルイス(ジョン・セダ)と依頼された仕事を実行する。その後、バーで二人が酒を飲んでいるとルイスがナイフで刺されて殺される。トイレに行ったジミーも襲われるが、撃退する。襲ってきたのは髪の毛を後ろで縛っている大男だった。

ニューオリンズ警察にワシントンDCから韓国系の刑事テイラー(サン・カン)が、政治家の贈収賄関連の捜査でやってくる。携帯電話を自在に使うテイラーは、ワシントンと連絡を取り合いながら、ジミーに渡りをつけに来る。相棒を殺されたジミーは仇をうつために、テイラーの情報を得るためにコンビを組むことになる。この仕事が終わったら逮捕すると言われても、修羅場を何回もくぐり抜けてきたジミーは動じない。

自分を襲った殺し屋がキーガン(ジェイソン・モモア)だと知り、仲介者を問い詰めて背後にはマーカス弁護士(クリスチャン・スレイター)とマフィアのモレル(アドウェール・アキノエ=アグバエ)がいるとわかる。ジミーとテイラーはマーカスをさらってアジトに連れてきて尋問するが、キーガンたちに襲撃されてしまう。小屋を蜂の巣にされて、マーカスは亡くなってしまう。本当の黒幕はモレルであり、ジミーたちの行動はニューオンンズ警察に筒抜けだった。

弁護士から政治家への賄賂のデータが入ったメモリーを入手したジミーたちは、反撃に転じようとする。でも、ジミーの一人娘で刺青師のリサ(サラ・シャヒ)を拉致されてしまい、最後の対決に乗り込んで行く。気を抜くことができない状況で、スタローンは思い切りアクションを見せてくれる。情け容赦ない殺し屋として、凄みのある演技だ。テイラーが隙を見せると、ジミーが助けに入るタイミングが抜群にいい。まだまだスタローンは、アクションができることを示してくれた。

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