ウルヴァリン:SAMURAI

「X-MEN」シリーズのウルヴァリンを主人公にした第2弾だ。前作では1850年代からベトナム戦争までを生き延びたヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの誕生物語だったけど、今回は日本を舞台にしたサービス精神満点の内容になった。日本ロケが大規模に行われていて、走る新幹線の上で繰り広げられる格闘はすごい。アダマンチウムという隕石から採取された特殊な金属を体内に持っている故に不死の身体を得たのに、それが失われるピンチに自分のオリジナリティーを見直す。潔い生き方を選ぶのだ。

カナダの山奥でひとり暮らしているウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)のところに、日本からユキオ(福島リラ)が長崎で命を救われた矢志田(ハル・ヤマノウチ)が恩返しをしたいとプライベートジェットで迎えに来る。余命いくばくもない矢志田は一目会ってお礼がしたいというのだ。死にゆく老人の頼みなので、ローガンは日本にやってくる。大物実業家の矢志田は、「君の永遠の命を終わらせてやろう」と最後の言葉を残して死んでしまう。

ところが、矢志田の葬儀に参列すると、僧侶に変装していた武装集団に襲撃されて矢志田の孫娘マリコ(TAO)を救い出して逃亡する。マシンガンで撃たれた身体は、いつものように回復しないのに気がつく。ローガンは、矢志田の屋敷で変な飲み物を飲んだことを思い出す。新幹線に乗ってマリコと西に向かっていると、忍者のような身のこなしをする集団に襲撃される。そこで、ローガンは新幹線の屋根で敵と対決する。特殊効果による撮影だとわっていても迫力があった。

マリコに案内されて長崎の別荘にやってきたローガンは、しばしの休息を取ることができる。でも、不死身の身体を支えてきた治癒能力が失われているのを感じて愕然とする。自分は多くの人々に関わって、そのすべての人と別れてきた。それが終わってしまうのが、恐ろしくなる。また、その原因が矢志田の権力欲から出ている企みによるとわかると、心の底から対抗しようとする。

矢志田はアマダンチウムという特殊な金属を自分の体内にローガンから吸収することで、永遠の命を得ようとしていたのだ。その戦いが日本のロボットと対決するようで、醍醐味がある。ローガン:ウルヴァリンは、アメリカに帰ることができる。アメリカに着いたローガンを待っていたのが、ミュータントの親分二人だった。面白いエピソードになっていた。
トラックバックは下記アドレスをコピーアンドペーストしてお使いください。
http://torachangorogoro.blog.fc2.com/tb.php/101-b2b478bd



同じカテゴリー(2013年映画)の記事
僕等がいた前篇
僕等がいた前篇(2018-11-06 16:28)

永遠の0
永遠の0(2013-12-31 23:33)

武士の献立
武士の献立(2013-12-18 23:46)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
ウルヴァリン:SAMURAI
    コメント(0)