キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

マーベル・コミックのヒーローのキャプテン・アメリカを主人公にした映画化第3弾だ。国際平和維持組織(シールド)のメンバーとして働くことになったキャプテン・アメリカは、組織の一員として大きな陰謀に巻き込まれていく。いくら強靭な身体を持って頑丈な盾を持つ主人公も所属する組織から反旗を翻されたら、なかなか対応できない。一時ピンチに陥るが、仲間を見つけて陰謀を防ぐために汗をかく。ハイテクを使っているけど、基本的に自分の才覚と腕力で解決する。仲間を大切にする気持ちもほっとするものだ。

スティーブ・ロジャーズ:キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)は、いくら走っても疲れないスタミナの持ち主だ。ノルマンディー上陸作戦のときにキャプテン・アメリカになって、ヒドラ党と戦った経験が生きているのだ。70年間アラスカで氷漬けになっていたけど、現代に蘇って活躍しているのだ。仲間のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)や隣の部屋に住むシャロン(エミリー・ヴァンキャンプ)には食指が動かないで、老人ホームにいる昔のガールフレンドに面会に行く。この人情深さがキャプテンの長所だ。

シールドのニック・フューリー長官(サミュエル・L・ジャクソン)は、巨大空中母艦ヘリキャリアと人工衛星で地上にいる人間の位置情報を監視して、政府の意向に反する者を排除する計画をキャプテンに話す。それは、現在も密かに行われている個人のネット情報の監視と密接に関連する。クラウドデータという名前で曖昧なイメージを抱きやすいけど、やろうと思えばこの映画のような個人の思想や趣味心情まで把握できてしまう。長官が内部の人間から襲撃されて病院に運ばれる。

長官を襲ったのは人間離れした頑丈な腕を持ったウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)だった。その異常な強さは、驚異的だった。仲間の見守る中で長官は死亡して、キャプテンたちは誰も信じることができなくなる。そこで、彼はシールドの外部に協力者を求める。落下傘部隊の退役軍人サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)を仲間にする。サムは機械式の翼を操るファルコンだったのだ。

悪役でロバート・レッドフォードが登場する。その憎々しさはさすがだ。巨大空中空母の離陸を防げなかったので、戦いの場は空中に移る。一旦ウィンター・ソルジャーが過去にキャプテンと幼なじみだったことがわかると、組織側は記憶を消去する。戦いながらも、徐々に染み込んだ昔の思い出を思い起こす。その様子を実際に映像で描かれるのがいい。ダイナミックなアクションが展開されるのに、人間臭い味付けが見事なのだ。

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