ジュピター

ウォシャウスキー姉弟が監督・製作・脚本を担当して作られたスペースアドベンチャー大作だ。宇宙最大の王族が地球などに住む生物を栽培しているという世界観で、一人の地球に住む女性が後継者争いに巻き込まれるという物語だ。特殊効果に莫大な資金を投入したので、映像の完成度は非常に高い。2D字幕版で見て驚いているのだから、3Dで見たら目がまわるかもしれない。その分物語の詳細が駆け足で進むので、ついていくのが大変だった。唐突な印象はあるけど、映像はよかった。

近未来の地球では、ジュピター(ミラ・クニス)が生活のためにこき使われている。親戚の家に同居しているけど、家事全般を一人でやらされているような感じなのだ。それでも嫌な顔をしないでやっている。いわゆる健気な女性なのだ。宇宙の遥か彼方では、アブラサクスという王族の継承者争いが起きていた。亡くなった女王とそっくりのDNAを持つ存在が地球にいることがわかり、彼らは捜索隊を派遣する。

まず最初にやってきたのは、ケイン(チャニング・テイタム)だった。ジュピターが何者かによって襲撃されそうになったのを助けてくれたのだ。ケインが言うには、ジュピターは「亡き女王と同じ遺伝子配列を持つ”生まれ変わり”であり後継者だ」とする。そして、後継者を狙う長兄のバレム(エディ・レッドメイン)が地球ごと消滅させようとしているのだという。ケインはそれを防ぐために派遣されたのだと話す。にわかに信じられないジュピターは、ミツバチが自分を刺そうとしないことを見て本当かなと思い始める。

ジュピターはケインの保護を離れて木星に連行されてしまうけど、ケインはスティンガー(ショーン・ビーン)の助けを借りて追いかけていく。カリーク(タペンス・ミドルトン)やタイタス(ダグラス・ブース)はジュピターに好意的な対応をするけど、バレムは自分が権力を握るのだと野心を持っている。それも強引な手法を取っていく。

三人の兄弟妹の間を連れまわされるジュピターが、どうしてそうなっているのか事情がよくわからなかった。人類は10万年前に地球に派遣されて、栽培されているという。恐竜を絶滅させたのも彼らの一存だったという。なんでも、王族たちの寿命を伸ばすために生物が栽培されて、彼らが収穫するのだという。なんとも横暴な連中だとは思うけど、無事に地球に帰ってきてよかったのだ。映像は星4個、物語は星2個。

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