シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

これは「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3弾だ。なんだかこういう映画が多くて違いがわからなくなりつつある。アベンジャーズというヒーロー集団が意見の違いから仲間割れして喧嘩になるけど、共通の敵が現れて解決するという感じだろうか。正義の味方といってもその由来や得意技などで考え方に違いがある。実に人間味あふれる設定で、この方々は本気なのか疑問に思ってしまった。見ている分には大変に面白く作ってあるのが、流石だ。

バッドマンとスーパーマンも対決したように、ヒーローが人々を助ける時に迷惑をかけてはいけない。あんまりやり過ぎると関係ない人が犠牲になってしまう。キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)もアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)も、その他のメンバーも自分の行動が正しいと思っている。でも、第3者の目から見ると迷惑だった。そこで、アベンジャーズのメンバーを国連の指揮下におく提案が出される。

それを受け入れたのが、アイアンマンのチームだ。ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、空軍大佐のウォーマシン(ドン・チーゲル)、黒いロボットスーツのブラックパンサー(チャドウィック・ポーズマン)、人工知能のヴィジョン(ポール・ペタにー)、若々しいスパイダーマン(ポール・ラッド)だ。

反対に束縛されたくないのが、キャプテン・アメリカ、ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)、人工翼を持ったファルコン(アンソニー・マッキー)、弓の名手ホークアイ(ジェレミー・レナー)、テレキネシスのスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)、小さい身体のアントマン(ポール・ラッド)だ。

大掛かりなお話で焦点がぼやける恐れもあったけど、そこはしっかりとした脚本だった。第二次世界大戦の遺産であるキャプテン・アメリカと、ヒドラの手で蘇ったウィンター・ソルジャーに焦点を絞っている。特に後者は秘密の言葉を聞くとそれを言った人間に服従する。それを悪用されて、悪者扱いされる。それに比べると、アイアンマンはいかにも資本家という立場に立っている。それぞれの特技とどちらのサイドにつくかは、あまり関係がないみたいだ。

現代に照らし合わせると、世界で起きていることの鏡のようだ。テロを起こしているとしてアメリカやフランスが攻撃している一方で、ロシアや中国は好き勝手なことをやっている。アメリカのやり方はまるでこの映画のヒーローみたいにコロコロと変わる。いつも犠牲になるのは罪のない人々なのだけど、もはや関係ないでは済まされない。せめてこの映画が、全世界で楽しめる環境であって欲しい。実はお話を詳しく思い出せません。星3個。

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