疾風ロンド

東野圭吾原作の同名小説を阿部寛主演で映画化した作品だ。サスペンスの物語なのだけど、内容は父子の関係修復のお話になっていた。シリアスではなく、コメディタッチなのでお気楽映画として楽しい。それでもスキー場でロケをしたので、スピード感溢れる追跡劇が楽しい。炭疽菌の培養物があんな簡単に割れる容器に入っているわけがないけど、そこは気にしないのだ。

医科学研究所が極秘裏に保管していた炭疽菌株の中に、K-55というどのワクチンも効かないものが出現する。それを悪用しようとした研究員が持ち出して、スキー場の立入禁止区域の雪の中に隠す。一応目印のクマのぬいぐるみを木に引っ掛けておく。そして、所長の東郷(柄本明)に3億円を要求する脅迫状が届く。警察に届けると大騒ぎになるので、研究員の栗林(阿部寛)が一人で探しに行くことになる。

持ち出した研究員が事故死してしまったので、栗林一人に押し付けて野沢温泉スキー場に行かせる。栗林はスノーボードが好きな一人息子の秀人(濱田龍臣)を連れて、探しに行く。でも、栗林は大学以来スキーをしていないので、全く滑れない。そればかりか、転んで怪我をして外に出られなくなってしまう。そこで、頼りにするのがスキー場パトロールの根津(大倉忠義)とスノボード選手の瀬利千晶(大島優子)だった。

中学生の息子は中学生の現地の友人ができて、楽しそうにしている。でも父の様子がおかしいのが気になって、信頼していない。父も本当のことを言えないので息子との間にわだかまりができてしまう。そんなことをしているうちに、毛糸の帽子をかぶった怪しい男性が横取りしようとしていることがわかる。そうなって、登場人物全員を巻き込んでの捜索が始まる。

ドタバタ劇なのだけど、しっかりとオチがついている。それも、伏線があるので痛快なのだ。なんだか知らないけど、スキー場に行って怪我をしてもこんな爽快な気分で帰ってこれるのだからすごい脚本だ。本当は危険な場所には入っていけないので、注意しましょうね。星3個。

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この記事へのコメント
東野原作作品ですが、作りなのか、コメディ感が強く出ていましたね。原作未読なんでわかりませんが、主人公のへタレ具合が強烈でした。
こちらからもTBお願いします。
Posted by atts1964 at 2016年12月10日 07:51
atts1964さん、こんにちは。

コメディだと思いました。阿部寛がいいですよね。

肩の力が抜けてすっきりする感じでした。

コメントとトラックバックありがとう
Posted by とらちゃんとらちゃん at 2016年12月10日 15:38
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