ヘレディタリー/継承

低予算ながら全米でヒットしたホラーで、サンダンス映画祭で絶賛された。今流行りの低予算ホラーで、日本の「カメラを止めるな」があった。それよりも、まあ相当怖い物語だった。すべてのエピソードを理解できていないし、なんでそうなったのかも説明できない。気難しい祖母が亡くなって葬儀が開かれる。喪主である娘は以外に多くの参列者が来てびっくりする。そんなにたくさん来るとは思っていなかったのだ。そこから、グラハム家の秘密が明らかになっていく。全部わかるのは最後まで見ないとわからない。

アメリカの片田舎で、グラハム家の祖母が亡くなる。すぐに娘のアニー(トニ・コレット)が参列者の前で挨拶している。普通は来てもらって感謝することを言うはずだけど、困惑していると言うのだ。なんかおかしいのだ。母は気難しくて友人が少なくて、家族の中でも孤独だったというのだ。そんなことを公の場で言うことも変ではある。夫のスティーブ(ガブリエル・バーン)、高校生の息子ピーター(アレックス・ウォルフ)、中学生の娘チャーリー(ミリー・シェピロ)が家族だ。

祖母に可愛がられていたのは娘チャーリーで、絵を描くのが好きである。でも、アレルギー体質で落ち着きもない。学習障害の気配がある。アニーはドールハウスの作家で、自宅の一部屋を工房として使っている。近く個展を開く予定らしいけど、自分の家のミニチュアを作っている感じもする。自分自身を夢遊病だといい、かなり粘着気質である。物事にこだわる癖もあるし、映画に行くと言って家族を亡くしたお話の会に通っている。

祖母の遺品の中に自分が知らない集合写真を見つけたり、謎の本を見つけたりして、この家族には秘密が多いとわかる。特に祖母の交友関係は家族が知らないものだ。もうそこから、アニーが体験することは未知の分野である。このあたりから、物語はファンタジーらしい色調を帯びてくる。面倒を見るのが嫌だからチャーリーを無理やり、高校生のピーターのパーティーに連れて行かせる。その意味するところは、母としての義務を放棄したことを意味する。

さらに、兄のピーターも妹の面倒をしっかりと見ないのだ。父であるスティーブは会社人間で、家族の問題を妻に任せているみたいだ。祖母の生きている頃の後継者は、チャーリーだった。でも、祖母が亡くなったことでグラハム家の中で生き残りごっこが始まるという感じである。追い落とされるやり方も生き残る方法も非常に残酷である。まあ、すごい映画ですよ。怖いものが見たい方はぜひお勧めです。星3個。

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以下は反転して見てください。映画を見ていない人は見ない方がいいかも。
地獄の王。7人の一人。ペイモン。完全な男性の身体を与える。


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