ミッション:インポシブル/フォールアウト

トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ第6弾だ。不死身のイーサン・ハントは健在で、ますますアクションに磨きがかかっている。当局が一切関知しない代わりに、自分に課せられた任務をなんとしてもやり遂げる執念がすごいのだ。スタントなしで自分の体の限界まで突き詰めている。もはやその姿勢は、求道者のごとく妥協を許さない。禅の道での極まる者や千日回峰行の僧みたいな雰囲気である。そこに残されているのは、どの組織に属しているかは問題ではなく、罪のない人々を巻き込まないという使命感だけだ。これは傑作だと思う。

何者かによって携帯型のプルトニウムが盗まれて、核物理学者も行方不明になる。テロ組織に渡る前に、3個のプルトニウムを奪還する任務をイーサン・ハント(トム・クルーズ)は引き受ける。ルーサー(ヴィング・レイムズ)とベンジー(サイモン・ペグ)を引き連れてうまく行くかと思われたが、邪魔が入り失敗する。仲間の命を優先したからだった。それがイーサンの弱点でもあり、長所でもあった。CIAはイーサンが暴走するのではないかと疑い、監視役にオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を同行させる。

プルトニウム取引に関わっている謎の女性ホワイト・ウィドー(ヴァネッサ・カービー)の信用を得るために、収監中のテロ組織のリーダー、ソロモン(ショーン・ハリス)の奪還に手を貸す。ここらへんの詳しい事情はよくわからなかった。なんとかソロモンを奪還するのだけど、敵はイーサンの考えている以上の裏切り者がだったのだ。核爆弾は出来上がり、15分のタイマーがセットされる。そして、起爆装置を持った敵をイーサンが追いかけていくのだ。

リモコンで自動車を呼び寄せて運転したり、バイクに乗って街中を逆走する。ビルの屋上から屋上へ飛び移ったり、屋根の上を全力で走る。7千メートルの飛行機の上から酸素ボンベをつけて狙った建物の屋根にパラシュートで降りる。ヘリコプターに吊り下げられた荷物に飛び乗って、そのヘリを奪い取る。そして、もう一つのヘリで逃げる敵に体当たりして、墜落させる。武装ヘリではないので、それしか方法がないのだ。

さらに極めつけは、ロッククライミングで絶壁の崖をよじ登り敵を仕留める。起爆装置を解除して一件落着なのだ。元妻のジュリア(ミシェル・モナハン)やMI6のスパイのイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)らも絡んできて、賑やかなのだ。見どころ盛りだくさんの物語を疾走する感じだった。イーサン・ハントの集大成だと思う。

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