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チャドウィック・ボーズマン主演のNYを舞台にした麻薬強盗殺人犯とそれを追う警察のアクション映画だ。ブラックパンサーを演じた俳優だけど、昨年43歳で亡くなった。こういう警察物では、必ずといっていいほど内部の腐敗が関連している。麻薬取引を警察の内部でやっているという筋書きである。わての予想通りの展開だった。それにしても、事件発生から5時間くらいで真相までたどり着くスピード感は大変にリアルだった。ロケも現地でやっているので、緊迫感がすごい。

簡単な仕事のはずだったコカインの窃盗に入った二人組が、想定の10倍のぶつを前にして度肝を抜かれる。そこで数名の警官が御用聞きのように訪ねてくる。当然銃撃戦になり、二人は警官殺害の上逃げ出す。すぐに通報されて、アンドレ・デイビス刑事(チャドウィック・ボーズマン)が捜査を担当することになる。相棒は麻薬捜査のフランキー・バーンズ(シエナ・ミラー)だ。FBIが乗り込んで来るけど、朝5時までの時間制限でマンハッタンにかかる21個の橋を封鎖する許可を得る。

防犯カメラの映像などから、犯人の手がかりを得てすぐに追い込んでいく。でも、30キロだけ盗むつもりだったのに、300キロのコカインがあったことや警官が御用聞きのように来たこと、マネーロンダリングの専門家のところにもいきなり警官が発泡して突入してきたことなど疑問点だらけなのだ。生き残った犯人のマイケル(ステファン・ジェームズ)はシティーホテルに潜入して、客室にあったパソコンで手がかりのUSBの中身を見る。

すると、現場を統括する警察署がまるごと、麻薬取引で利益を得ていたことがわかる。それを知られたからには、もう始末されるか返り討ちにするかのどっちかになる。冒頭にアンドレ刑事が内務調査で犯人を殺しすぎだと非難されるけど、差し迫った現場に立ったことがないからわからないと言い返す。まさに、そのとおりの展開になった。

リアルタイムに真相までまっしぐらの体験ができる映画だった。これは、アメリカの警察の待遇問題も示唆しており、一筋縄では説明できない背景
見えた。短い映画だけど、なかなか深いのだ。

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