とらおかんが自分で布団から出られない。とらの介がとらおかんの背中や腰を押して、起こす。
そして、赤ちゃんがハイハイするようにはって手すりのある場所まで行ってもらう。
手すりを持って立ち上がる時が一番危ないので、手助けしながら立たせる。
最初はわての体に捕まって立つようにしていた。でも、それではわてが寝ている夜は自分でトイレに行けない。
そこで、自分の布団から3、4メートルのトイレに行けるようにしようと思った。
母の布団から2メートルはハイハイして、手すりに捕まればなんとか自分で立ち上がれて自分でトイレができる。
昼間はわてが一日中いるので、しっかりと見張る。励ましたり、よくできたと褒めたりして怒らない。
年寄りの体は筋肉が少ないので面で押さないと痛いという。だから、お尻を押す場合も腕全体や太ももを使って押す。
決して怒らないで、できたことを褒める。何をやりたいかわからない時は、目の前まで行って聞く。すると、意外な答えが帰ってくるのだ。
そんな感じで毎日を過ごしている。すると、こちらがイライラしていないので向こうもリラックスするみたいだ。
食べる量は減っているし、なんか痩せてきたかもしれない。
年寄りは人間だけでなく、近所のワンコも付き合っているので似ていると思う。