ダーク・プレイス
YouTubeの無料映画で見た。「ダーク・プレイス」、原題は「DARK PLACES」だ。シャーリーズ・セロン主演のサスペンス映画だ。2015年公開の作品だ。幼い時家族を殺されて、その犯人が実の兄だと証言した女性が、28年後事件の謎を究明していく物語だ。なかなか真相がわからないので、かなり怖かったし、スリルを味わえた。
リビー(シャーリーズ・セロン)は、一家惨殺事件の生き残りとして寄付金や自伝の出版で暮らしていたが、持ち金が482ドルまで困窮していた。特に仕事をすることなく、自堕落に生活していたからだ。困っていたリビーは、ライル(ニコラス・ホルト)から声を掛けられて、話を聞かせてほしいと言われる。それは、殺人クラブという過去の殺人事件を研究する集団だった。自分の車を整備工場から出すお金までもらったリビーは、協力することになる。
まず、28年禁固刑で収監されている兄ベン(コリー・ストール)に面会に行く。兄は無実を主張しているが、刑に服することを選んだ。上訴しなかった理由を聞いても教えてくれない。ベンは子供の頃、悪魔崇拝に凝っていて、恋人のディオンドラ(クロエ・グレース・モレッツ)との間に子供ができていた。まだ事件当時は妊娠中で、生まれていない。
28年前、母と姉と妹が殺さた事件は、リビーの証言でベンが犯人にされていた。警察もその線でリビーの証言をでっち上げたのだった。子供だったので、それも無理はない。つまり、ベンは自分が犯人になることで、誰かから目をそらす目的があったのだ。ベンとディオンドラは家出をして、二人だけで暮らしたいと思っていた。
リビーは、事件のことを夢に見るほど固定観念から離れることができなかったのだ。リビーの母は、お金に困っており代々受け継いできた農場を手放さないといけないくらいだった。そこで、母親は自分の命を犠牲にして、差し押さえを回避して子どもたちを救いたいと思っていたのだ。その経済的困窮と、ベンたちの家出騒動が偶然に重なり、事件が起きてしまった。
結果的に、ベンは無実となり釈放されて、ベンの恋人だったディオンドラが逮捕された。そして、母を殺したのは、農場を差し押さえると言った男性だったのだ。驚愕の結果だった。
関連記事