とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

原子力については、苦手だ。半減期というのは、物質が原子分裂を起こして原子量が半分になる時間のことだと考えている。福島原発の事故は現在進行中で、うかつなことを書けない。でも、チェルノブイリ事故でのベラルーシのミンスク市での事例についてはいいだろう。

週刊朝日（8月19日号）の中で、広瀬隆氏が連載中「原発破局を阻止せよ」の記事で読んだ。ヨウ素131とセシウム137は、γ（ガンマ）線を出す。それはずいぶん遠くまで飛んでいくのでガイガーカウンターやサーベイメーターで測定している。

ところが、ストロンチウム90が出すベータ（β）線は骨に沈着して白血病を起こして深刻な重度の内部被ばくの原因になる。半減期は約29年だ。

プルトニウム239は、アルファ（α）線を出す。生殖器や肺に濃縮して遺伝的障害や肺ガンの原因になる。半減期は2.81万年だ。

これらは、通常のガイガーカウンターでは測定できないので困ったもんだ。2003年米アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門を受賞した「チェルノブイリ・ハート）という映画で詳しい情報がわかる。ミンスク市で生まれた子供の健常児は、15~20％だという。どのくらいの期間での割合なのかわからないけど、怖い数字だ。原子力資料情報室放射能ミニ知識参照。