スパイダーウィックの謎

とらちゃん

2008年04月17日 20:50

試写会で、「スパイダーウィックの謎」を見た。母と姉、双子の兄弟が田舎の一軒家に引越して来る。そこでゲームばかりしている男の子ジャレッド(フレディ・ハイモア)が、隠し部屋で妖精図鑑を見つけて封を解いてしまう。

そこから悪い妖精が出て来て、その図鑑を奪おうとする。悪い妖精に対決する妖精を味方にして、姉弟3人の戦いが展開される。

ILMが特殊効果を担当しているので、妖精はリアルだ。花、風、水、樹木、土などに色々な妖精が存在している。その世界観は見事に表現されているが、現実の世界で妖精が存在する自然が残っているか疑問に思った。ゴロゴロ。

2008年6月1日 17時25分
「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモアを主演にして、ホリー・ブラック原作の「スパイダーウィックの謎」の映画化した作品だ。妖精の秘密を調べ上げた禁断の書を子供たちが開いてしまったことから、森の中にいる妖精たちが出現して大騒動になるファンタジーだ。西洋のお化けの定番がいっぱい出てくるので、子供たちにとっては楽しい映画だ。映画は原作と内容が違うらしいが、映画は映画でそれなりに楽しい。ただし、リアリティーを求める大人にとってはあまりおもしろくないだろう。わては、こういう楽しい映画が好きな方だ。

ヘレン(メアリー=ルイーズ・パーカー)は、サイモンとジャレッド(フレディ・ハイモア)の双子の男の子とその姉マロリー(サラ・ボルジャー)を連れて親戚の残した森の一軒家に引っ越してくる。ジャレッドはゲームばかりしていて、現実を見ようとしない空想好きな子供だった。その屋敷は南部の深い森の中に建つ一軒屋で、80年前には大叔父のアーサー・スパイダーウィック(ダスティン・ホフマン)とルシンダ叔母(ジョーン・プロウライト)が住んでいた。ルシンダ叔母はまだ存命で、病院で生活していた。

遊びや探検が好きなジャレッドは、新居に着くとすぐに探検を始めてどうも変な感覚を覚える。そして、壁をぶち破った場所に手動のエレベーターを見つけて、屋根裏部屋に入る。そこは全く見たことがないものばかりで、「決して読んではいけない」とメモがついた書物の封を解いてしまう。その瞬間、森の中に衝撃が入ったような気配がした。子供たちは何が起こったのか最初わからないが、ジャレッドが書物を読むと徐々に内容がわかる。

それは、80年前に大叔父のスパイダーウィックが研究した妖精の大辞典だったのだ。封印を解いてしまったために、妖精たちの活動が活発になる。妖精達は自分の秘密が人間に知られてはいけないと、その辞典を奪おうと迫ってくる。最初はジャレッドにしか見えないが、サイモンとマロリーもすぐに妖精を見ることができる。子供たちは自分たちの住んでいる家に攻めてくる悪い妖精と戦うために、ルシンダ叔母に助けを求める。

妖精の造形はILMが担当しているので、見事なものだ。また、ジャックが大人の世界の思うようにならないことも学ぶエピソードがいい。ラスト近くの展開は、ファンタジーらしいものになった。わてはそのリアル感を問題にするよりも、妖精が存在するような自然が世界中のどこに残っているのか疑問に思った。もはや、妖精が存在するような手付かずの自然はないのではないか。そう思うと、少し寂しい気持ちになった。

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