ウォーリー
700年間一人で地球上のゴミをスクラップにし続けて、29世紀まで働いているロボット・ウォーリーのお話だ。22世紀に人類は植物も育たなくした地球を見捨てて、宇宙に住まいを求めた。こういう設定は、アニメなら充分に許せる。
この映画のすごいのは、最初の数十分は会話がないことだ。会話がなくても、物語の意味がわかる。一人で鉄くずをスクラップにしてビルのように片付けているウォーリーの前に、宇宙から白くてピカピカのつるりとしたロボット・イヴがやってくる。そのイヴを派遣したのが、誰なのかウォーリーのいる風景を見ているとわかってしまう。
だから、この映画は是非字幕版で見てほしい。字幕を見なくても、画面に伝えたいことが表現されている。色々と深読みできる内容だが、ウォーリーとイヴが一番人間的だと思う。さび付いたロボットのウォーリーと、ピカピカのイヴの質感の映像はほんとうにすごい。音楽がいいので、せりふがないほうがいいかもしれない。
以下は、少しネタばれというか疑問点を挙げます。
さて、この映画で植物が全くないという世界にするには、どうすれば可能か考えてみた。核戦争を何回もやっても、おそらく無理だと思う。自然破壊を続けると、人間自体が住めなくなってしまう。そうすると、人口は減少する。どんなに人工物だけの都市を作っても、植物は入り込む。どうも、そのあたりが疑問だった。
宇宙船で暮らしていると、重力がないのであんな太った人間ばかりになると想像したのだと思う。わては、かえって人間がいなくなっていたというお話でもよかったと思った。ゴロゴロ。
2009年1月4日 17時10分
700年間一人で地球上のゴミをスクラップにし続けて、29世紀まで働いているロボット・ウォーリーのお話だ。22世紀に人類は植物も育たなくした地球を見捨てて、宇宙に住まいを求めた。こういう設定は、アニメなら充分に許せる。
この映画のすごいのは、最初の数十分は会話がないことだ。会話がなくても、物語の意味がわかる。一人で鉄くずをスクラップにしてビルのように片付けているウォーリーの前に、宇宙から白くてピカピカのつるりとしたロボット・イヴがやってくる。そのイヴを派遣したのが、誰なのかウォーリーのいる風景を見ているとわかってしまう。
だから、この映画は是非字幕版で見てほしい。字幕を見なくても、画面に伝えたいことが表現されている。色々と深読みできる内容だが、ウォーリーとイヴが一番人間的だと思う。さび付いたロボットのウォーリーと、ピカピカのイヴの質感の映像はほんとうにすごい。音楽がいいので、せりふがないほうがいいかもしれない。
以下は、少しネタばれというか疑問点を挙げます。 さて、この映画で植物が全くないという世界にするには、どうすれば可能か考えてみた。核戦争を何回もやっても、おそらく無理だと思う。自然破壊を続けると、人間自体が住めなくなってしまう。そうすると、人口は減少する。どんなに人工物だけの都市を作っても、植物は入り込む。どうも、そのあたりが疑問だった。
宇宙船で暮らしていると、重力がないのであんな太った人間ばかりになると想像したのだと思う。わては、かえって人間がいなくなっていたというお話でもよかったと思った。ちなみに、原題の「WALL.E」はwallという「壁や障壁」意味と、「E」はeagleという「鷲:アメリカそのもの」の意味があると思う。つまり、ウォーリーとイヴによってアメリカの壁や人類の問題が打ち破られた物語なのだ。
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