ソウ6   あと4作も製作するの

わては自慢にならないが、「ソウ」シリーズを最初の作品から5まで4を除いて全部映画館で見た。ジェームズ・ワンとリー・ワネルの着眼点のすばらしさに魅了されて、病み付きになってしまった。そんなわけで、この6番目の作品も映画館で見た。ご丁寧に前5作の復習をまとめて見せてくれて、本編に入る。何も知識のない方が始めて見る映画ではないと思うが、さすがに毎年1作づつ作っていれば物語がマンネリになってもいい。ところが、このシリーズはなかなか頑張っている。

IMDB(saw Ⅵ)によると、ソウⅩ(10)まで計画されているという。ソウ7は3D映画として作られて、その後三作が予定されている。ホフマン刑事(コスタス・マンディロア)が死んでいない以上、多分7はあると思う。今回の作品では生き残りの出演者が多いので、まあ時代の移り変わりとともにテーマはいくらでもあるだろう。

「ゲームを始めよう」という人形の言葉で、どこかから捕まえられてきた人間が生と死をかけて罠から逃れようとする。ゲームに負けると死んでしまい、勝つとなんとか生き残る。そんな殺人ゲームの首謀者ジグソウ(トビン・ベル)の元気なころのエピソードが明らかにされ、前作でジグソウからの遺品を受け取った元妻のジル(ベッツィ・ラッセル)が新たな行動を開始する。

題名の6と同じように、ジルは遺品の中から6枚の封筒を見つける。それが、次のゲームの参加者だ。それぞれの参加候補者には、ゲームに参加するもっともな理由があった。中でも保険会社の幹部でウィリアム・イーストン(ピーター・アウターブリッジ)は、医療保険の請求に来たお客の契約上の違反を見つけて保険金支払いを拒否するのが仕事だった。ジグソウが自分で歩くことができた時期に、ウィリアムは保険金支払いを拒否していた。

ウィリアムは保険会社が儲かるように、ある計算式を作ってその法則から除外された契約者の保険金支払いを拒否していた。彼の部下6人も、契約者の書類を点検して契約違反を見つけるのが仕事だった。ジグソウはガンに侵されていたが、生きようとする気力だけは誰にも負けない自負があった。でも、ウィリアムにむげに保険金支払いを拒否されて、その行いをしっかりと記憶する。人間がほかの人間の生死をこの保険会社のように簡単に決めていいのかと、ジグソウは問いかける。

ジルは少し暴走気味のホフマン刑事に会い、ジグソウの計画を伝える。そして、ホフマンはウィリアムたちにゲームの参加を招待する。FBIのエリクソン捜査官(マーク・ロルストン)やペレツ捜査官(アティーナ・カークニス)たちは、人形のテープを入手してその声の分析を開始する。また、犯行現場に残されたストラム捜査官の指紋が、生きた人間のものではないことまで突き止める。

FBIの捜査が進み、ホフマンのゲームとジルの本当の狙いが交錯してなかなか見ごたえのある作品になった。ホラー映画の好きでない人には、決してお勧めできる内容ではない。この間見た「スペル」は、この作品と比べると全く怖くない。マニアな方や現実と映画の世界をしっかりと区別できる方は、チャレンジしてください。

さて、付けたしです。次回作はこの続きになって3D映画です。第7作は、全く新しいお話で組みなおすようです。第7~10作までの3作は、ジグソウ(トビン・ベル)の遺産ではないシリーズになるように解釈しています。IMDbのQuestionコーナーを読んでもらうとそのように理解できると思います。



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