カノジョは嘘を愛しすぎてる

青木琴美の同名ベストセラー漫画の映画化だ。佐藤健と大原櫻子主演で、音楽業界で繰り広げられる大人の事情と若者の恋愛を生き生きと描いている。若手バンドの活動を主体にしているのだけど、大原櫻子の歌唱力が素晴らしい。大人気バンド”CRUDE PLAY"もいいけど、FNS歌謡祭でも先輩歌手とコラボして存在感を示した大原が際立っている。将来は、彼女のデビュー映画として語られることになるだろう。

若者に絶大な人気を誇るCRUDE PLAYの元メンバーで天才サウンドクリエーターの小笠原秋(佐藤健)は、音楽業界の裏側の実情に失望しつつあった。クロードプレイへの楽曲の提供は続けているけど、だんだんマンネリに陥りつつあった。そんあある日、ラジコンヘリの操縦をして気分転換していたら、偶然に小枝理子(大原櫻子)と出会う。理子が一目惚れして、秋と付き合い始める。秋は自分の仕事を隠して、偽名で理子と接する。そうすることで、業界のいやらしさを忘れることができた。

でも、理子は同級生二人とバンドをやっており、歌が大変にうまかった。川の堤防の上で練習していると、クロードプレイの事務所の社長高樹総一朗(反町隆史)からスカウトされてしまう。何よりも注目したのが、理子の歌唱力だった。メジャーデビューさせようと、理子たちの曲を秋に作らせようとするが、やる気がない秋は断ってしまう。そこで、クロードプレイのベーシストで篠原心也(窪田正孝)に順番が回ってくる。そんな話になっていることを知らない秋は、理子と偽名での付き合いを続けていた。

すぐに秋がクロードプレイの元メンバーであると、理子にばれてしまう。秋の元恋人の茉莉(相武紗季)がしゃしゃり出てきたり、理子たちのグループ「マッシュ&CO」への楽曲の提供で篠原と争いになったりする。そんなトラブルは、解決する手はずになっている。理子たちがステージ上で披露するパフォーマンスは、圧巻だった。また、ラストで理子と秋がギターとベースでセッションをするのもすばらしい。大原櫻子が将来どのくらいブレイクするかは未知数であるけど、輝く前の原石であるのは間違いない。

青田刈りのつもりで見ておくのも、一つの方法だろう。5000人のオーディションから選ばれて、映画の主演と演じてCDデビューまでたどり着いた。FNS歌謡祭に出ていたシンガーたちの仲間入りをして、来年も出演する可能性もある。女優としても歌手としても楽しみなのだ。

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