ロッタちゃんと赤い自転車
2004年01月11日 20時41分09秒
「ロッタちゃん」シリーズの第二弾だが、スウェーデンではこちらの方が先に公開されたようだ。1992年となっているが、日本では遅れて公開された。ただ、撮影は同時に行われたかこちらの方が子供が大きくなっているような気がした。原作者は、スウェーデンの童話作家のアスリッド・リンドグレーンだ。
ロッタとミアとヨナスの兄弟が、周りの大人を巻き込んで繰り広げるおもしろい物語を映画にした作品だ。今回は、ロッタが風邪を引いているのに無理やり外出してママに怒られたり、ピクニックに一家で出かけてヨナスが湖で溺れそうになったり、おばあちゃんの家に汽車で出かけてロッタが行方不明になったりする。
風邪を引いたロッタは、ママに寝ていなさいと言われるが、パン屋に出かけた兄たちの後を付いていって怒られる。ミアとヨナスが、ロッタを患者にしてお医者さんごっこを始める。そして、でかい注射をしようとするとロッタが泣き出す。ヨナスが、「ばか、ほんとうに注射するわけがない。」となぐさめるが泣き止まない。
ワーゲンのカブトムシのオープン車で、家族全員ピクニックに出かける。釣りをすることになり、救命着をつけるが何も釣れないのですぐにやめてしまう。ここでもロッタは、ブタのぬいぐるみバムスを持ってくる。兄のヨナスは、馬鹿にするがロッタはくじけない。鳥の巣を見つけて、卵を持ち帰りたいロッタに、「そんなことをすると、親鳥が卵を育てるのを放棄するからだめだ。」と言い聞かせる。
ヨナスが湖の側の崖で、逆立ちをしているとパパが気がついて「やめろ」と叫ぶとヨナスがびっくりして湖に落ちてしまう。パパが湖に飛び込んで助けるが、ピクニックは中止になってしまう。
6月4日は、ロッタの誕生日だ。5歳になったのだ。ケーキを持ってくる家族を自分の部屋のドアの隙間から覗いていたロッタは、急いでベッドにもぐり込む。色々プレゼントを受け取るが、ロッタがほんとうに欲しいのは兄たちが乗っている自転車だった。
隣の家のベルイさんの物置に忍び込んで、大人用の自転車を運び出したロッタは、大人に助けてもらいながら、坂の上まで引いていく。サドルにも届かないのに自転車にまたがり、坂を下りだすが止めることができず、生垣に突っ込んでしまう。擦り傷を負ったロッタは、大泣きするがたいしたことはない。
パパが赤い子供用の自転車を買ってきてくれて、ロッタは大喜びですぐに乗れてしまう。中古で安かったので買えたのだ。ママと三人の子供たちは、おばあちゃんとおじいちゃんのところに帰省する。実家は牛を飼っていて、牛糞堆肥を作っていて雨が降ると作物が大きくなると喜んでいた。それを聞いたロッタは、雨に濡れながら堆肥の上に立っていた。
土砂降りの雨の中で、行方不明になったロッタを捜して大騒ぎになるが、臭い牛糞堆肥の山の上で仁王立ちしていた。まず、思い込みが激しく一途でとことんやるという性格は、愉快だ。「ロッタちゃん はじめてのおつかい」よりも、少し描き方が曖昧だが、おもしろいな。
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