007カジノ・ロワイヤル

「カジノロワイヤル」を見た。ジェームズ・ボンドが007になる前の物語ということで、原点回帰の力作になった。

主役の俳優ダニエル・クレイグは、盛り上がった腹筋を持つ鍛え上げられた肉体を惜しげもなく披露している。また、走る時は陸上選手のように、クレーンを登る時は体操選手のように、肉体を使う。

今までのように奇抜な道具は全く登場しない、体を張った見応えのあるアクション映画になった。また、ボンド・ガールのエヴァ・グリーンとの恋も切ない演出で厳しいスパイの現実がよく描かれていた。アメリカでヒットしているのは、最もなことだと思う。

2006年12月11日 21時01分
コロンビア・ソニーピクチャーズ・エンタテイメントが、MGMから映画化権を買い取ってイアン・フレミングの「007/カジノ・ロワイヤル」を映画化した。脚本に「ミリオン・ダラー・ベイビー」や「クラッシュ」や「父親たちの星条旗」で知られているポール・ハギスを向かえて、人間味溢れる新しいジェームズ・ボンドが誕生した。今までのジェームズ・ボンドは、タキシードが汚れないようなアクションばかりでスタイリッシュに走りすぎた。それが、今回は人間臭く怪我もすれば泥だらけにもなるほんとうのアクション映画に戻った。

今までのシリーズで秘密兵器の開発者だったQは、登場しない。時代は現代だが、設定はジェームズ・ボンドがダブルオー(00)の称号を手に入れる前の駆け出しの頃だ。シリーズ21作目・新しいボンドには、ダニエル・クレイグが抜擢された。彼の腹筋は一見するとお腹が出ているように見えるが、それは全部筋肉だ。鍛えられ上げた肉体を惜しげもなく披露して、体当たりでアクションに臨んでいる。アフリカウガンダでの建築現場でのクレーンを登っていくシーンでは、まさに軽業師のような追跡劇を見せる。

また、マイアミ空港でのエアバスA-340を爆破を阻止するシーンでは、タンクローリーに乗り移っての決死の車上の取っ組み合いをする。このシーンでは、ほんとうにヴァージンアトランティック航空のエアバスが使われた。そして、ジェームズ・ボンドの車アストン・マーティンは、1964年製のDB9や2007年モデルのDBSという車が登場する。DBSは現行車のDB9の改良型だと思うが、450馬力のパワーを持つ6リットルDOHC48バルブV12というモンスター級の車が使われる。

さて、肝心の物語は、世界中のテロリストの資金運用を生業にしているル・シッフル(マッツ・ミケルセン)が、最初は航空機メーカーの株を空売りして大もうけしようとする。でも、ボンドによって航空機爆破テロを阻止されたために、モンテカルロのカジノでポーカーで勝つ策略を計画する。その陰謀を阻止するために、お金の管理役にヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)が、1500万ドル(165億円)を用意して合流する。

ボンドとヴェスパーは、最初ビジネスライクな付き合いしかしない。でも、周囲の人間がどんどん裏切り、次々と人が死んでいく修羅場になると、ヴェスパーが耐え切れなくなってシャワーを浴びながら泣き崩れてしまう。そのヴェスパーを見て、ボンドは彼女を愛するようになる。そこから、ボンドは男性の急所を攻撃される拷問を受けたり、毒薬を盛られて死にそうになったりする。この映画のボンドは、まさに生身の人間であり、我々が共感できる存在になった。これからの、このシリーズは期待できるだろう。


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