半沢直樹第1話

久しぶりに本格的な金融ドラマの始まりだ。大学を卒業して、東京中央銀行に入社する。花(上戸彩)と結婚した半沢直樹(堺雅人)は、大阪西支店の融資課長になっていた。支店長と副支店長が成績を優先したので、強引に5億円融資の稟議書を通されてしまった。西大阪スチールに会社訪問した半沢は、受付のガードマンのしらけた態度を見る。また、社内に入ると30分以上待たされて偉そうな社長と面会する。大阪シティ銀行からメインバンクの地位を奪いたかった。

支店長浅野匡(西丸幹二)は大阪西支店の成績を上げるために、成果を優先した。5億円の融資は無担保だった。粉飾決算を見破れなかったので、一同は大慌てになる。3ヶ月後不渡りを出した西大阪スチールの社長東田満(宇梶剛士)は、雲隠れする。支店長は、東京の重役大和田常務(香川照之)と根回しをして半沢一人に責任を負わせようと画策する。とかげのしっぽきりにあって、半沢は左遷させられるのか。

国税局査察部の統括官黒崎俊一(片岡愛之助)が率いる一行が押し掛けてくる。決算期を過ぎた時期に突然国税局の査察が入るのは珍しい。半沢は、倒産した西大阪スチールが狙いではないかと予想する。西大阪スチールの脱税が予想される。コピー機にハードディスクを忍ばせておいた半沢は、予感が的中する。同期近藤(滝藤賢一)からヒントをもらった半沢は、造船会社にいる元経理課長を見つける。

東田は愛人のところにいると、経理課長から聞き出す。近藤は病気を理由に左遷させられる。美樹(壇蜜)のマンションに張り込んでいた半沢は、ついに東田にたどり着く。マンションの玄関に車で帰ってきた東田を見つける。ゴルフ場から帰ってきた東田がアイアンで襲いかかってきたので、剣道部出身の半沢は反撃する。でも、美樹にバックで殴られて逃げられてしまう。国税の黒崎からは、邪魔者だと思われてしまう。

銀行の本店に呼び出された人事部の尋問を受ける。同期の渡真理忍(及川光博)は逆らうなと忠告する。新人の中西英治(中島裕翔)は上部に反論できない。半沢は、「どうも申し訳ありませんでした。私に責任の一端があるのは事実です。浅野支店長がすべて責任を取る。ここで塩らくして5億円は取り戻せない。あなたたち本部の審査部も同罪だ。当行は現場主義だ。私は必ず5億を回収する。」

そこへ、連鎖倒産した竹下金属社長(赤井英和)から電話が掛かってくる。竹下は、自殺する寸前に半沢に命を救われたのだ。銀行の派閥争いに、国税局査察と敵が多いのをどうやって倍返しするのか。これは面白い。

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追記。どうもこの東京中央銀行は、三和銀行・東海銀行・東京三菱銀行がいっしょになった三菱東京UFJ銀行らしい。三和と東海からUFJ銀行ができて、東京三菱銀行が後に合併した。バブル崩壊後、メガバンクには多額の公的資金が投入された。もちろん、今では全額返済している。



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