高嶺の花を見ている。
プーさんとももが家元に挨拶に行った。妹のななと宇都宮龍一もカップルになっているのかと思われるが、宇都宮の腹のうちはわからない。
運転手はももの実の父親だけど、ももは知らない。結局家元制度は世襲制とは限らないのだ。表面上世襲というだけなのだ。わての予想ではプーさんが活躍する展開がいつか来ると思っている。
罪悪感なのね。それが私の宿命なんでしょと家元に言われる。後ろ活けというらしいです。俺たちとは違うものが見えているのだよ。
宇都宮の生花は計算されて活けていたのか。それではダメなんだよね。自分では見れないで見事に活けたとみんなが言うけど、出来栄えが不満なんですか。全部気に入らないと言い、ももが泣き出す。私はもう見えなくなっていると泣き出す。スランプかな。
母が私達を後押ししてくれると名簿を持ってくる。一蓮托生という意味よ。一度決めたら、夫でも裏切ると言う。
運転手が父親だと名乗るつもりはないと言う。実の娘でもないのに、ももの才能を愛してやまないのだ。瑠璃子が私を裏切るはずもない。
私が月島に残るために、プーさんとの結婚を壊すと父が計画しているという。琢磨の奥さんが家元の指示で琢磨に近づいたと白状した。奥さんとは離婚するって。罪悪感よ、私に必要なもの。
プーさんが結婚式の予行練習をしている。相手は同級生の娘だよ。佳代子の店で婚約パーティーをしてくれるって。やはり結婚などできないと話せないのか。母上の遺志をついで家元になる。君はものわかりがいいようだ。結婚はなしになる。恨まないでくれ。君は実直で善なる人間のようだ。あなたはももさんを受け止めきれないと。おれのことは気にしないでください。
私一番最初に結婚届に書いたよ。今度は裏切ることはないから。もうすぐ34歳、親の言うことなんか聞けるかよ。ほんとにお嬢様なのと聞かれる。本当にお嬢様だよと答える。
宇都宮のショーでは宇都宮が自ら生けようとしているけど、ななに花を手渡す。
結婚届を出しにおんぶして連れて行く。お姉ちゃんは罪悪感を流したいのだろうな。
罪悪感を持っていれば、悔い改めた死刑囚は澄んだ目をしている。
お姉ちゃんが過去一番つらかったことをやろうとしているのだよと宇都宮がななに言う。
マリリン・モンローがアインシュタインに言ったら、私の頭脳とあなたの顔では最悪ですと答える。
時間外受付で、婚姻届が受理される。そんなことで、結婚式をパーにできるのか。
余命も告知されたのです。もっと不条理なことが起きたのです。やっと手術をしてくれる医者が現れたのです。やっと余命を受け入れたのに、不条理だと言う。そんなとき空から蒼汰が降ってきた。