フェラーリ

フェラーリ社設立から10年、会社の存続の危機に陥ったのをなんとかたてなおそうとするエンツオ・フェラーリ(アダム・ドライバー)の姿を描いた映画だ。レースをするために車を売るという信念で経営をしているが、とてもではないけど立ち行かない。普通の自動車会社なら、レースの宣伝効果を狙ってレース活動をして、車の販売につなげるのが本来である。

1956年に息子ディーノを難病で失い、妻ラウラ(ペネロペ・クルス)との関係は冷え切っていた。一方、愛人リナ・ラルディ(シェイリーン・ウッドリー)との間に男の子ピエロがおり認知を迫られていた。私生活でもトラブルを抱えており、会社はつぶそうになっている。もう逃げられない状況に追い込まれていた。銀行からは、今度のミッレミリアという1000マイル(1600km)のレースに勝利するしかないと言われる。

当時のレースカーは屋根がなく、シートベルトもない。雨が降ればびしょ濡れになる。シートベルトがないから、車から放り出されたら死んでしまう。レーシングスーツはない。ヘルメットもない。まさに命がけのレースなのだ。テストコースで記録が出ないと、レーサーたちに命をかけてやれと発破をかける。レースシーンの映像が迫力満点だ。

ただ寸胴の車体に掴まっているだけの状態で、猛スピードで森の中や街の中を駆け抜ける。臨場感がすごい。フェラーリチーム内でも競争があり、他のチームとも争いがある。そして、妻と愛人とのやり取りや会社の経営を巡っても駆け引きが行われる。映画は、1600kmのレースが終わると終結に向かっていく。厳しい現実を向き合い、それを乗り越えていく。大変見応えのある内容だった。


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