とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

YouTubeの無料映画で見た。タイトルは「キング・オブ・マンハッタン危険な賭け」。原題は「ARBITRAGE」だ。リチャード・ギアが主演でニューヨークの投資会社の社長が企業合併や愛人との事故などをなんとか対処しながら切り抜ける物語である。後味はあまりよくないけど、スリルは満点だった。

ニューヨークの大物投資家ロバート・ミラー（リチャード・ギア）は一代で巨万の富を築き、運転手付きの車で移動するような生活をしている。子どもや孫にも恵まれて順風満帆の人生を送っている。でも、実際はロシアへの鉱山投資に失敗して決算を粉飾しており、多額な借金をかかえて首が回らない状態だった。銀行との合併交渉は壁に乗り上げており、愛人ジュリー（レイシア・カスタ）との関係も続けている。

誕生日のお祝いを自宅でしてもらい、すぐに愛人宅に直行してそこでもケーキをもらう。とんてもなく元気なおじさんなのだ。別荘へジュリーと向かう途中で居眠りをして、車が横転して炎上して死なせてしまう。しかも、公衆電話から黒人のジミー（ネイト・パーカー）に電話して迎えに来てもらうのだ。ジミーは父親の頃から世話をしている知り合いだった。

その夜は自宅にいたという口裏合わせをするが、警察はすぐにジミーに事情聴取をする。もちろん、ロバートのところにもすぐに刑事（ティム・ロス）がやってくる。ジミーが逮捕されて、勾留されそうになるが料金所の出口での写真が捏造だとわかり、無罪放免される。

娘のブルック（ブリット・マーリング）が決算に疑問を持つが、父親は事情を説明して目をつむれと頼む。自分の地位を守ろうとするどうしようもないやつなんだけど、リチャード・ギアが演じるとなぜか格好良く見えてしまうのだ。最後には、妻（スーザン・サランドン）が持ちかけたチャリティーへの多大な寄付と引退を条件にアリバイを証言してもらい逃れてしまうのだ。

なかなかの悪なんだな。金の力でもいおうか。