高齢者の交通事故を減らすための「わたりジョーズ君」


TBS「夢の扉+」で、秋田大学工学資源学部電気電子工学科の水戸部一孝准教授の「わたりジョーズ君」が紹介された。工学資源学部の電気電子工学科・鈴木研究室に所属している水戸部一孝准教授が、取り組んでいる研究だ。生体工学を応用して、歩行者の道路横断シュミレーション装置を開発した。

大分県では、高齢者の交通事故の死者が半減しているという。人間の脳は自分自身を騙すようにできているという。もう確認する必要がないと思い込んでしまう。道路を横断する前に、必ず人間は左右を確認する。でも、横断歩道を渡るのが遅いと車の接近を感知するのが難しい。高齢者の事故が多い理由は、「ゆっくりしか歩けない。目立たない服しか着ていない。」と警察は理解していた。それでは高齢者の事故を減らすことができない。

そこで、水戸部さんは恩師の吉村昇学長からその問題に取り組むように勧められた。大学に入ったばかりの教え子を事故で亡くしたことも動機になった。交通事故は、被害者も加害者も不幸にする。水戸部さんは、高齢者は転倒リスクが高い、視野が狭い、近づくものの認識が遅れるということがわかった。その成果を論文で発表するが、見向きもされない。困った水戸部さんは、2002年から2003年までマサチューセッツ工科大学(MIT)に研究生として留学する。

MITでは、高齢者用の運転の危険性を調べるためにリアルなドライブシュミレーションを使っていた。水戸部さんは帰国後、日本独自のシュミレーターを作ることにする。全くのゼロからの出発だったけど、エービーアイ株式会社の協力を得て完成させる。

秋田にある魔の交差点をモデルにして、歩行者用のシュミレーション装置を開発する。




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