シン・エヴァンゲリオン劇場版

エヴァンゲリオンの「」と「」を見て、「Q」は見忘れた。「破」の感想の中で、下記の予想をした。これはぴったりと当たっていた。

もっと突っ込んで書くと、少年少女を汎用ヒト型決戦兵器に乗せて使徒と戦わせ、新しい素質を持った人類へ進化させる。その壮大な実験を地球規模で行い、人類すべてを救おうとしている。こんなことを書いているサイトはないと思うけど、案外当たりかもしれない。


ゲンドウの策略で人類はかろうじて生存している。バリアみたいなもので守られたエリアでしか生活できなくなっていた。

映画の冒頭で過去三作のダイジェストが紹介されるけど、覚えておいてほしいのは「シンジとその父ゲンドウの親子喧嘩が全世界レベルで繰り広げられて、人類の存亡の危機に瀕している。それに国連直属のネルフという組織がそれに巻き込まれている。」ということだ。ゲンドウは新人類を創造して、世界を生まれ変わらせようとしている。それは人類を滅亡させることに等しく、到底受け入れられない。

前作自分のせいでインパクト(衝撃)を起こしてしまったと後悔しているシンジは、田舎町に来てふさぎこんでいる。アスカとマリはすぐに元気になって、それぞれ活動しているのに、シンジだけが食べ物すら口にしない。田舎町でのほのぼのした時間にかなりの時間をさいたことで、人物の背景がしっかりとわかった。ゲンドウがどうして、ダークサイドに落ちたのかもしっかりと描かれているし、息子シンジを突き放したのも理由があったのだ。

息子は父親を超えないと、本当の男にはなれない。父親よりも精神的に超えれば、堂々と胸をはって生きられるのだ。それを、この映画は贅沢な演出で見せつけてくれる。

音楽は素晴らしいし、エヴァのアクションが格好良すぎてコレクションしたくなるほどだ。一つ一つのシーンが絵画のようなのだ。少年少女の恋模様も面白いし、女性幹部の凛々しさに惚れてしまう。宇多田ヒカルの主題歌も抜群にクールである。

ロケーションとして、天竜浜名湖鉄道が出てくるのが地元の人間としてうれしかった。

針の穴を通すような手段で危機を乗り越えて、三人が力をあわせてゲンドウに立ち向かう。そして、息子が父を倒して一回り大きくなった。そうすれば、人型ロボットは必要なくなる。何回見ても、飽きないくらい内容が濃い物語になっていた。星5個。

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