レジェンド・オブ・ゾロ

2006年1月26日 20時07分
アントニオ・バンデラスの当たり役怪傑ゾロを主人公にした、「マスク・オブ・ゾロ」の7年ぶりの続編だ。エレナ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズも再演して、監督も同じマーティン・キャンベルだ。映画のお話では、エレナと結婚してホアキンという長男もいるという10年後の設定だ。時代背景は1850年、カリフォルニア州が31番目の州として昇格して米墨戦争(アメリカとメキシコ)後のことだ。アメリカ国内では、奴隷州と自由州の争いが起きており、カリフォルニアは住民の意志で自由州を選択した。その影で、暗躍した人民の敵と対決する勧善懲悪のわかりやすい映画だ。家族連れで楽しめる娯楽作品になっている。

1850年、カリフォルニア州ではアメリカに編入するための投票が行われていた。カリフォルニアは、スペイン人が開拓してメキシコ系の移民が多い。だから、アントニオ・バンデラスもキャサリン・ゼタ=ジョーンズも顔立ちが合っている。サンマテオの町で民衆の投票が終了して、投票箱を知事に届けようとした時、ジェイコブ・マクギブンス(ニック・チンランド)が襲撃して投票箱を奪う。

その時、教会の鐘が鳴り、ゾロを呼ぶ合図がなる。アレハンドロ・デ・ラ・ベガ(アントニオ・バンデラス)は、さっそく目をくりぬいたマスクを付け帽子を被りムチを持って、愛馬にまたがって出発した。ジェイコブたちから無事に投票箱を奪い返すと、ゾロは知事のことろに届ける。妻のエレナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)との間に、息子ホアキン(アドリアン・アロンソ)という家族がいるゾロは引退する約束だった。ところが、州全体の投票が終わるまでに3ヶ月も掛かると言われて、ゾロは引退を撤回する。

それを、聞いたエレナは怒り出してしまいゾロを置いて町に出て行ってしまう。ホアキンの通う学校が町にあるので、エレナはその方が都合がよかったのだ。ゾロは妻に出て行かれたので、落ち込んでしまう。ヒーローも家族を持つと、色々悩みも多いのだ。ゾロは、もともと超人的な力を持っているわけではない。ただ、自分の顔を隠すだけで少し大胆になれるだけのことだったのだ。エレナが町に住むようになってすぐに、怪しい二人組みの男に追われてゾロのマスクを見せられて、何らかの指示を受ける。

3ヵ月後、投票も済んで後はアメリカ合衆国に入った調印式を残すだけになった。アレハンドロはまだ落ち込んでいたので、友人の神父がスペイン出身のアルマン伯爵(ルーファス・シーウェル)の邸宅で行われるパーティーに誘う。すると、アルマン伯爵と腕を組んで恋人のようにいっしょにいたのは、元妻のエレナだった。アレハンドロは、何でエレナが伯爵に親しそうなそぶりで接しているのか理解できない。頭に血が上り冷静になれないアレハンドロは、友人夫婦の土地が奪われるのを防ぐ。でも、夫は殺されてしまった。

また、アルマン伯爵はスペイン出身で、中世から続く秘密結社・アラゴン騎士団の首領であった。そして、港に石鹸を大量に荷揚げして、何らかの陰謀を企んでいた。後半のアクションシーンは、全く見事なスケールだ。特殊効果をあまり使わないで、驚異的な映像が見られる。石鹸から作り上げていたのは、ニトログリセリンつまりダイナマイトの原料だ。それを、アラゴン騎士団はアメリカの混乱のために使おうというのだ。一番おもしろいのは、列車のシーンだ。息子のホアキンも馬に乗って、両親が乗っている列車を追いかける。もちろん、ゾロもその妻も剣の腕は一流だ。楽しい。



同じカテゴリー(2006年映画)の記事
M:i:Ⅲ
M:i:Ⅲ(2018-11-06 17:59)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
レジェンド・オブ・ゾロ
    コメント(0)