野生の叫び声

ジャック・ロンドンの同名冒険小説を、ディズニー製作で映画化した作品だ。セントバーナードとスコットランド牧羊犬の雑種であるバックは大型犬だ。カリフォルニアの裕福な家で飼われていたけど、さらわれてアラスカの犬ぞり用にされてしまう。そのワンコが色々な冒険をして、たくましく育っていく。ワンコの描写はCGであるけど、本当の犬みたいだ。そして、厳しい自然の中で自分の生きる道を見つけるのが勇気を与えてくれる。

バックはまるで人間の言葉がわかるみたいだ。カリフォルニアでは判事の飼い犬だったので、好き勝手をしても大丈夫だった。ところが、誘拐されて列車に乗せられてアラスカとカナダの国境付近に送られてしまう。そこでは、郵便配達のソリを引く犬として働く。もう勝手な振る舞いは許されない。ボス犬から嫌がらせを受けても、我慢してボスの座を奪ってしまう。でも、そのとたんに郵便配達の仕事がなくなる。

次の仕事はお宝さがしにやってきた金持ちの犬そりになる。仲間のワンコをかばう気遣いもして耐える。すぐにその連中は失敗して、ソーントン(ハリソン・フォード)に救われる。ここからの川下りの冒険がすごい。時々黒い狼の姿を思い浮かべて、力強さが増してくる。ソーントンと小屋を見つけて、野生の狼についていく。そして、ボス各の狼を救ったことで、群れの一員として認められる。

ワンコの話だけど、人の生き方と重なる部分が多いのだ。恵まれた環境から過酷な職場に左遷されても、しっかりと生き抜く。そして、自分らしさを見つけて本能に従って進む道を見つけた。遠吠えがだんだん様になっていくからすごい。ワンコ好きの方にはお勧めです。

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