劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴の同名漫画の劇場版だ。わては漫画もアニメも全然知らない。知っているのは鬼になった妹を助けようと兄が奮闘するということだけだ。アニメ映画としては従来からの作り方だけど、セリフが非常に印象に残り観客の心を揺さぶる。アニメ映像としての見どころではなく、骨太の物語がしっかりしていて惹きつけられる。これなら、ヒットするのも納得の出来栄えだ。

大正時代がモデルになっているらしい。平和に暮らしている人間世界に、頑強な体を持ち寿命がない鬼が勢力を広げている。人間を餌にする鬼を、退治する鬼殺隊が結成される。鬼も黙ってないので、鬼殺隊を狙い仕掛けてくるのだ。主人公の炭治郎は家族を鬼に殺されて、妹の禰豆子を鬼にされてしまう。そこで炭治郎は鬼殺隊に入り、妹を連れて鬼退治の任務を遂行するのだ。

やってきたのは無限列車という名前の蒸気機関車だ。そこに巣食っているのは人間の夢を操作する鬼だ。炭治郎たちも夢の世界に落ちていくが、鬼である禰豆子だけその術が効かない。炭治郎たちはなんとか夢から覚めて、鬼を対決する。ここで格好いいのは炭治郎と善逸と伊之助たちが協力する点と煉獄杏寿郎の格好良さである。

一番の見ものは、別格の鬼猗窩座と煉獄杏寿郎との戦いである。鬼が人間をやめてこちらがわに来いと誘うのがダークサイドに誘うようだ。この誘いは極めて魅力的ではあるけど、人間らしさは失われてしまう。煉獄の父が腑抜けになってしまったのは、その誘いを断り続ける自信がなくなって剣士をやめたからかもしれない。

ドラゴンボールを暗い色調にしたような物語といってもよいかな。アニメ映画は作ろうと思えばシリーズ化もできるので、楽しみなのだ。星5個。

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