コンフィデンスマンJP プリンセス編

長澤まさみが女詐欺師を演じる「コンフィデンスマン」シリーズの映画化第2弾だ。東出昌大、小日向文世、小手伸也のレギュラー陣に加えて豪華ゲストがぞろぞろ登場する楽しい映画になっている。外出自粛が解除されての映画館で見るには、最適の内容だ。ちょっとひねりが聞いていて笑いあり、スリルあり、お涙頂戴ありの盛りだくさんなのだ。深刻な殺し合いなんてないし、ハッピーエンドかな。家でゴロゴロしているよりは、この映画を見てスッキリしてほしい。

シンガポールだろうか、世界的大富豪のレイモンド・フウが亡くなる。遺言は隠し子であるミッシェルに家督を譲るというもので、長女ブリジット、長男クリストファー、次男アンドリューの名前はどこにもなかった。正体不明のミッシェルを名乗る人物が次々とやってくるが、すぐに偽物だと判明する。そこで、ダー子(長澤まさみ)はボクちゃん(東出昌大)とリチャード(小日向文世)に声をかけて計画を練り始める。なんと、ミッシェルをでっち上げて自分が彼女の母親になり乗り込むというのだ。

さっそく身寄りのない少女コックリ(関水渚)をミッシェルとしてでっち上げて、今までのシリーズで関わった詐欺師たちを引き連れて現地に向かう。長女のブリジット(ビビアンスー)はプライドが高くてツンケンしているが、実は小さな幸せを求めている。長男のクリストファー(古川雄大)は期待を集めてビジネスに奔走しているが、昆虫マニアである。次男のアンドリュー(白濱亜嵐)は遊び人である。

世の中お金があれば必ずしも幸せというわけではない。偽物でも本物だと信じれば本物になるかもしれない。本物になるにはそれ相応の覚悟を持っているものがふさわしい。父親は一家全体のことも考えているけど、子どもたちそれぞれの幸せも願っている。それらを総合して、残した遺言がうまいところに落ち着くのだ。映画全編にわたり、伏線がしっかりと配置されているので結末を徐々にわかってくる。

コックリ役の関水渚がだんだん姿勢がよくなって、堂々と歩くようになる姿がよかった。要注目だ。これはなかなかの秀作かもしれないよ。ゴロゴロ。

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