ロマンシング・ストーン/秘宝の谷

2004年05月14日 17時49分58秒
1984年公開のマイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナー主演の冒険活劇ラブストーリーだ。ダグラス家は、父のカークから始まって映画業界に人材を供給しているファミリーで、現在のマイケルと妻のキャスリン=ゼタ・ジョーンズまで続く名家だ。ダグラスプロダクションという製作会社まであるのだから、全く抜け目がない。K・ターナーは、非常に器用な女優で演技は何でもこなす。ユーモア溢れるストーリーと、飽きさせない活劇でレベルの高い娯楽作品になっている。

ロマンス小説家のジョーン・ワイルダー(キャスリーン・ターナー)は、売れっ子の小説家だが実生活ではロマンスに恵まれない殺伐とした生活を送っていた。例によって原稿を届けると、亡くなったはずの姉の夫から大きな封筒が届いており、家の中が荒らされていた。飼い猫のロミオだけは無事だったが、コロンビアに行っていた姉のイレインからその封筒をコロンビアのカルタヘナまで届けるように電話が掛かってくる。姉は誘拐され、封筒の中に入っている地図を持ってこいと要求される。

でかいスーツケースを引きずってコロンビアにやってきたジョーンだが、言葉が通じなくて違うバスに乗ってしまう。唯一英語が話せた男に言われたバスに乗ったのだが、その男はセニョール・ゾロ(マニュエル・オジェダ)という悪徳軍人だった。また、姉を誘拐した一味の一人ラルフ(ダニー・デヴィート)が車でバスを追っていた。

山の中に入っていくバスに不安を覚えたジョーンは運転手に行き先を聞くが、道の真ん中に止めてあったトラックに衝突しバスが動けなくなる。トラックの持ち主は、コロンビア産の鳥を密売して金儲けをしていたジャック・コルトン(マイケル・ダグラス)だった。375ドルのトラベラーズチェックで道案内を引き受けたコルトンと、都会育ちのジョーンの奇妙なコンビのお宝探しの旅が始まった。

麻薬の密売組織のボスがジョーンの小説の大ファンだったり、フォードのピックアップトラックでの逃走劇があったり、地図に書かれた悪魔のフォークの秘密が「聖母の乳」だったり、色々趣向に富んでいる。当然、ジョーンとコルトンのロマンスもある。

エンディングはニューヨークの街中で、ワニ皮のブーツをはいたコルトンが、トレーラーでヨットを引いてジョーンの前に現れる。コロンビアでの経験を書いたジョーンの小説は別れで終わっていたが、映画は再会と終わるのが洒落ている。



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