レアアース獲得の舞台裏

NHK総合テレビで、クローズアップ現代を見た。テーマは、「レアアース獲得の舞台裏」だ。「中国はレアアースの供給を5年前の半分以下に下げてきた。今後5年間でレアアースの需要は倍増する予測がされている。レアアースを産出するのには、トリウムという放射性物質が副産物として取れる。

アメリカのレアアース鉱山では、70万トンの埋蔵量があると言われている。その鉱山に行ってみると、放射性物質の存在が検知された。トリウムがレアアースと同じ量含まれていることがわかった。トリウムは、ウランなどと同じ性質を持っている。

先月開かれたロンドンでの国際会議では、トリウムを原子力発電で使えばいいと提案された。トリウムが原発で使えるようになれば、各地のレアアース鉱山の開発者は大歓迎だ。ウランやプルトニウムは核分裂を起こすことができるが、トリウムだけでは核分裂しない。

そこで考えられたのが、トリウムとプルトニウムを混ぜて発電する方法が考えられている。ドイツに本社のあるSGLカーボン社はBMWやメルセデスにバッテリーを供給しているが、トリウムが利用できればいいと考えている。

解説者の東京財団の平沼光(ブログ)さんは、中国が環境問題だと言っているのは放射性物質対策をしてこなかった証拠だという。中国は、中東に石油があるようにレアアースを戦略物質だと考えているという。いくらWTOに提訴しても環境問題だという理由なら、WTOでも抗議ができない。

中国がリスクを背負ってきたのだが、中国も環境問題を無視できなくなってきた。それはもっともな主張だろう。レアアースを取ると、環境問題の一つになる放射性物質が取れるのは皮肉なことだ。風力発電や携帯電話やハイブリッド車の製造のために、放射性物質が副産物になるのだ。

従来のウラン燃料を燃やすとプルトニウムが出るが、ウランとトリウムを混合して燃やすとプルトニウムの量が半分になるといのがライトブリジ社の方法だ。

インドとアメリカは、原子力燃料の活用方法で協力体制をしいている。ブルックヘブン国立研究所の研究者はトリウムの原子力発電所に利用するのが、将来性があると語っている。

解説者の平沼光さんは、まだトリウムを原子力発電に使うのは十何年以上先の話だと言う。今までのように縦割りの対応では対処できないので、自動車会社や電機や発電などの色々な分野のプレーヤーが共同でやっていくべきだと言う。これは、難しい問題だ。新しい携帯電話を欲しがるのもいいけど、レアアースのことも少し考えよう。ゴロゴロ。



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