とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

2008年9月21日　22時35分
TVドラマが大ヒットして、4人の独身女性の配役をそのままにして映画化された作品だ。TVシリーズ終了から4年後という物語の設定で、それぞれの女性の身持ちは固くなっている。この映画の描く世界というのは、アメリカのエリートたちの集まるニューヨークマンハッタンで暮らすハイソな女性たちの夢のような物語だ。アメリカの人たちがみんなこんな生活をしているとは考えられないが、映画館で見て1週間以上経過した今はありえないなという印象が強い。映画を見た直後は、ブランド品に囲まれていい生活をしてハッピーエンドないい気分の映画だと思った。夢の世界に触れるのはいいけれど、これが理想とは思えない。

20代前半にニューヨークにやってきた女性は、30代後半になればそのなりのキャリアを積んである程度の地位についている。途中で挫折せず、順調にきた4人の女性はシャネル・プラダ・グッチなどブランド品に囲まれて暮らしている。セックス・コラムニストのキャリー（サラ・ジェシカ・パーカー）は連載コラムを降りて、本を出版して作家としてベストセラーを出していた。プライベートでも、実業家のジョン（クリス・ノース）と婚約して新しい部屋を見つけていた。そして、プレゼントに大きなクローゼットが欲しいという。

PR会社社長のサマンサ（キム・キャトラル）は年下の俳優スミス（ジェイソン・ルイス）のエージェントになり、ロスに引っ越していた。そして、彼のマネージメントをするが、仕事が忙しくなった彼に相手にされなくなる。また、敏腕弁護士のミランダ（シンシア・ニクソン）は夫スティーブ（デヴィッド・エイゲンバーグ）と子供たちに囲まれて幸せな日々を送っていたが、突然夫が浮気をしたと言い出す。また、アートディーラーのシャーロット（クリスティン・デイヴィス）は、夫ハリー（エヴァン・ハンドラー）を結婚し子供ができなかったので、中国人の養女をもらう。

4組のカップルの悲喜こもごもが描かれるうち、特にキャリーとジョンの結婚式という一大イベントが中心になる。長年独身でいて、結婚するというのは男女双方にストレスを貸す。また、ファッションにこだわりのある女性は、どういう結婚式をどこでどういう衣装を着てやるかに関心がいく。一方男は、そういう形式よりも二人の気持ちの盛り上がりを重視する。そのあたりの認識の違いから、二人の間に食い違いが生まれて、ジョンが結婚式直前に行方不明になってしまう。

当然式は中止され、女性たちは悲しみ怒り、そして気晴らしをする。こういう危機に親身なって相談に乗ってくれる親友の存在は貴重だ。特にこの4人の女性が、新婚旅行で行くはずだったホテルに泊まり、それぞれ言いたいことを言い合うシーンはすばらしいと思う。どういう地位にあっても、なんでも話せる友人は大切だ。わては、この女性の友人関係のシーンがいいと思った。