ブーリン家の姉妹

「エリザベス」(1998)や、「エリザベス:ゴールデンエイジ」(2007)を両方見たわてにとって、この「ブーリン家の姉妹」という映画は非常に興味があるものだ。

なんといっても、スペインの無敵艦隊を破った大英帝国の基礎を作った、エリザベス1世の父ヘンリー8世や生母アン・ブーリンのことを描いているのだ。BBCが製作に協力しているので、歴史的な考証は最新の研究を反映してほぼ正確なのだと思う。

ヘンリー8世が離婚して再婚するために、カトリック教会と対立して英国国教会の基礎を作ったのは有名な話だ。また、当時の女性の地位がいかに政略的に利用されたかよくわかる物語の内容は、残酷なものだ。

この姉妹がブーリン家という上昇志向の強い家に生まれなければ、もっと平和な家庭生活を送れたと思う。でも、歴史を変えていく原動力になった人間を生み出す渦中にいた人々は、こういう劇的な経験をしたのだと思う。見ごたえ十分の歴史ドラマだと思う。

2008年12月14日 21時5分
「エリザベス」(1998)や、「エリザベス:ゴールデンエイジ」(2007)を両方見たわてにとって、この「ブーリン家の姉妹」という映画は非常に興味があるものだ。なんといっても、スペインの無敵艦隊を破った大英帝国の基礎を作った、エリザベス1世の父ヘンリー8世や生母アン・ブーリンのことを描いているのだ。BBCが製作に協力しているので、歴史的な考証は最新の研究を反映してほぼ正確なのだと思う。アンとメアリーの姉妹が、どちらが年上か議論の余地はあるようだ。

この姉妹がブーリン家という上昇志向の強い家に生まれなければ、もっと平和な家庭生活を送れたと思う。でも、歴史を変えていく原動力になった人間を生み出す渦中にいた人々は、こういう劇的な経験をしたのだと思う。見ごたえ十分の歴史ドラマだと思う。

ヘンリー8世が離婚して再婚するために、カトリック教会と対立して英国国教会の基礎を作ったのは有名な話だ。また、当時の女性の地位がいかに政略的に利用されたかよくわかる物語の内容は、残酷なものだ。映画の最初に、幼い子供たちが草原をかけて遊ぶシーンがある。そのシーンで、女の子二人と男の子一人が登場するのを映画の最後まで覚えておいてほしい。

ブーリン家は数代前まで貴族でもなんでもなかったが、子供たちを政略結婚させたり裕福な商人と結婚したりして成り上がってきた。ヘンリー8世(エリック・バナ)は王妃キャサリン(アナ・トレント)との間に子供ができず、愛人を作るのが癖になっていた。ある日、ブーリン家に立ち寄るという知らせを聞いて、聡明な長女アン(ナタリー・ポートマン)を王の目に留まるようにしようとする。妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)は金持ちの息子と婚約していたが、ヘンリー8世はメアリーを気に入る。

ブーリン一家は王室に招かれて、貴族の仲間入りをする。メアリーは愛人となり、アンはフランスに追い出すように留学させられる。メアリーがヘンリー8世の世継ぎを産むように邪魔な者を排除して、ブーリン家の安泰を図ろうとする。でも、フランスの方が当時は先進国で、メアリーは教養と社交術を身に着けて戻ってくる。それが、ブーリン一家に悲劇を呼ぶことになる。ちなみに、フランス国王フランソワ一世は、イタリアで起こっていたルネッサンス運動の当事者レオナルド・ダ・ヴィンチなどを保護したりしていた。中世から近代に移る激動期には、古い考えの犠牲になった多数の人間がいた。



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