ダレン・シャン日本語吹き替え版

2000年くらいから発売されているダレン・シャン原作のシリーズ12巻のうちの導入部3巻分から、ポール・ワイツ監督・脚本で映画化されたダーク・ファンタジーだ。吸血鬼ものではあるが、映像化にあたって残酷な描写が抑えられている。人間の血を吸わないと生きていけないバンパイアでも、人間を殺さないバンパイアと殺してしまうバンパニーズという2大勢力が戦いを繰り広げる。主人公のダレン・シャンを人間の血を吸いたくない優しい性格にしたので、大変にわかりやすい万人向けの物語になっている。本作は、その導入部となるお話である。

日本語吹き替え版しかないので、それを見た。渡辺謙は、もちろん本人が吹き替えをしている。そのほかでは、占い師のマダム・トラスカ(サルマ・ハエック)を吹き替えたリリコがうまいと思った。FREAKという言葉が出てくるけど、熱狂者という意味は俗語で本来は「1、気まぐれ、むら気。2、奇形、変種、怪物」という意味を持つ(リーダース英和辞典)。ミスター・トール(渡辺謙)が率いるのは、「世にも怪奇な見世物小屋」だろう。わてが子供の頃、お祭りの小屋でそういう内容のやつがあった。

この映画に登場するのは、巨大な毒蜘蛛を操るラーテン・クレスプリー(ジョン・C・ライリー)や未来を言い当てる占い師のマダム・トラスカ(サルマ・ハエック)、驚くほどウエストが細いアレクサンダーや切断された体を再生できるコーマ・リムズらだ。普通の見世物小屋ではしっかりと仕掛けがあるけど、このフリークたちは本物みたいだ。

ダレン・シャン(クリス・マッソグリア)は優等生だけど、少し反抗期である。家庭に問題のあるスティーブ(ジョシュ・ハッチャーソン)と最近は仲がよく、授業をサボったりするようになっていた。そんな二人が道端で話をしていると、destiny(運命)というナンバープレートをした車から「シルク・ド・フリーク」(怪奇な見世物小屋)というチラシが飛んでくる。その車には、ミスター・タイニー(マイケル・セルヴェリス)という怪しげな人物が乗っていた。

ダレン・シャンとスティーブは夜に見世物小屋にやってくると、以外にも町の大人たちも見に来ていた。そこでラーテン・クレプスリーを目撃したスティーブは、彼がバンパイアだと言い出す。ダレンは巨大な毒蜘蛛に興味を持ち、楽屋に忍び込む。蜘蛛の扱いに慣れているダレンは、マダム・オクタというその蜘蛛を学校に持っていく。ロッカーに隠しておいたのに、スティーブが無理やり見せろというので蜘蛛が逃げ出す。そして、スティーブは蜘蛛に刺されてしまう。

というわけで、ダレン・シャンは友人の命を救うために、ラーテンと取引をしてハーフバンパイアになる。本当のバンパイアは太陽が出ている間行動できないので、ハーフバンパイアなら半分人間なので行動できるというわけだ。原作では、もっと子供たちの行動の身勝手さが描かれているらしい。でも、映画にする段階で毒を抜いてしまったようだ。というわけで、日本語吹き替え版を見る年齢層にも受け入れられる映画になっている。「ハリー・ポッター」シリーズよりも、ソフトな表現だと感じた。

でも、ダレン・シャンが生活することになるフリークたちのキャンプには、尻尾を持ったレベッカ(ジェシカ・カールソン)や鱗の体のエブラ(パトリック・フュジット)たちがいる。彼らは、一般社会に受け入れられないミュータントという立場だろう。ミュータントやマイノリティーが主人公になる映画が、最近は多いようだ。



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この記事へのコメント
 おはようございます

最近、ダレン・シャン見てきました。

やはり、渡辺兼だったんですね。
私がそうだというと 友人が そんなわけないじゃんよ~★....と言い張ってましたが。
*残酷なシーンを抜かしてあるんですね、やはりちょっと バンパイア映画にしては 物足りなさを感じてました。
原作読まないと ダメですね、きっと。
Posted by みっきいママちゃんみっきいママちゃん at 2010年03月25日 09:27
みっきいママちゃん、こんにちは。
ダレン・シャンおもしろかったですね。
何よりです。ゴロゴロ。
Posted by とらちゃん at 2010年03月25日 17:00
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