プリンセスと魔法のキス

ディズニーが、昔ながらの手描きアニメーションで作った映画だ。カエルにされた王子を救うために、キスをすると元通りの姿になって幸せに暮らすというのが昔からのおとぎ話の内容だ。わては、子供向けのたいしたことがない映画だと思っていたら、字幕版だというので違うかもしれないと感じた。見始めると、大人でも楽しめるしっかりと考えられた脚本だった。これは、字幕版で英語のせりふや歌を聴きながら楽しむ作品だ。何しろ、ディズニー史上初めてのアフリカ系ヒロインが登場して、カエルにキスすると二人ともカエルになるのだ。この展開には、仰天した。

設定年代は、1920年代から1933年ごろらしい。ニューオーリンズはジャズの本場であり、ディープサウスと呼ばれる南部の中心地帯だ。大地主が農園を経営して、金持ちになるのは白人だ。ティアナ(アニカ・ノニ・ローズ)は子供の頃抱いた夢であるレストラン経営を目指して、ウェイトレスをしながらチップを貯めていた。一方金持ちの父を持つシャーロット(ジェニファー・コディ)は、自分こそお姫様だと思いこみ王子様の出現を待っていた。

ある日、マルドニア国の王子ナヴィーン(ブルーノ・カンポス)が、従者のローレンス(ピーター・バートレット)を連れて街にやってくる。仕事もしないで親に勘当されてアメリカに来たのが、立ち振る舞いが様になっているので女性にもてる。それに目をつけたドクター・フェリエ(キース・ヴィッド)は、ヴードゥーの魔術を使い王子をカエルに変えてしまう。その身代わりに、ローレンスを王子に仕立ててシャーロットの父ビッグ・ダディの財産横取りを計画する。

ビッグ・ダディの屋敷で開かれた舞踏会で、シャーロットはローレンスを王子様だと思い込んで踊りをともにする。一応ドレスに着替えたティアナは、一人でいるとカエルに話しかけられる。そして、自分が人間であることや呪いでカエルにされたことを聞く。助けるために、一度でいいからキスをして欲しいと頼まれて応じてしまう。すると、ティアナもカエルになってしまう。

舞踏会から逃げ出した二匹は、運河地帯をさまよっていると迷子になってしまう。ホタルのレイ(ジム・カミングス)やトランペットを吹くワニのルイス(マイケル=レオン・ウォーリー)に助けられた二匹は、ヴードゥー・クイーンのママオーディ(ジェニファー・ルイス)に救いを求める旅に出る。なんとかママオーディに会うことができるが、「自分が望む本当のことは何か探せ」という難題を言い渡される。

ここからのお話が実に感動的で、すばらしい。音楽や歌もいいので、大人の鑑賞に充分にたえうる。ワニのルイスは、ルイ・アームストロンズのことをもじっている。また、王子の名前ナヴィーンはアメリカ先住民のことから名づけられた「アバター」のナビー族と同じ意味だ。他にも色々と過去の映画や音楽家に敬意を表した場面や名前が、多く登場する。そして、アニメーションの製作には最新技術のAdobe Photoshopが使われている。



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